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写真をご覧になれば、奇妙、圧倒的、またはここは日本?...いずれにしても不思議な感覚になられるのではないだろうか。工場地帯とはおよそ無縁な風景のなか、3本の煙突かとおぼしき塔が聳え立つ【そびえたつ】。針尾送信所である。 大正7年から4年の歳月をかけて作られた日本旧海軍の無線施設である。太平洋戦争開戦へと突き進む日本は1941年12月2日のこの日、連合艦隊司令長官による有名な暗号電文を伝達する。 「ニイタカヤマノボレ一二〇八」 戦闘開始を12月8日午前零時とするという伝令を、太平洋に展開する連合艦隊に伝達するのに使われたのがこの無線塔と言われている。諸説あって、中国・朝鮮方面に展開する日本軍への伝達だったという話もある。良いのだ、歴史上の価値は変わらない。 写真は西海町川内付近(モノクロアレンジ)
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