あじこじTOPへ
お買物厳選リンク あじこじTOPへ 県TOPへ
K-00105-N0008
 七ツ釜鍾乳洞【ななつがましょうにゅうどう】 (長崎県西海市)    site up 2003/07/22
七ツ釜鍾乳洞1
私用もあって長崎佐世保へと向かっていた。そこで許す時間を有効にと思い、私は七ツ釜鍾乳洞を紹介しようと、佐世保より南にある西海町へと急いだ。梅雨も終盤、各地で災害を起こすなど九州全域に猛威を振るっていた最中のこと、私の頭の働きにより導かれたものは「風景はこの雨では無理だ、だが、鍾乳洞のように雨の関係がないところなら…」と七ツ釜鍾乳洞との答えを出していた。しかも国指定天然記念物でもあることからこの上ない紹介スポットである。雷鳴が、運転する車内にも響く中、けたたましく窓を打ちつける大粒の雨をワイパーが金属疲労を起こすくらいにかきわける中、私は鍾乳洞内でどのように撮影するものかと考えつつひたすら先を目指した。
しかし、重大な問題が待ち構えていた。私の思考を巡らす前にインプットしておく必要があったそれとは・・・
七ツ釜鍾乳洞5 七ツ釜鍾乳洞6 七ツ釜鍾乳洞7
容赦ない降雨 警報発令中の移動に... 七ツ釜鍾乳洞事務所
西海橋を渡りほどなくして国道206号との分岐路を国道202号へと曲がり、県道43号線を経由して七ツ釜鍾乳洞へ。途中標識も各地に設置してあり、注意深く走れば迷うことはない。

駐車場は、七ツ釜観光ホテルと兼用みたいになっており(正確には別かな...)、少し前に着いた若い男女2人(デートでしょ)が先に入り口の建物へと向かっていた。ほどなくして、私がまだ駐車場でカメラの用意をしているときに、その2人が戻ってきた。せいぜい3分程度。(なるほどここを訪れた目当ては鍾乳洞でなく、管理事務所に用があったんだろうね...)いや、そんな訳はない。私は嫌な予感がよぎり「まさか入られんとかねぇ」と声をだしつつ、カメラバックと大型三脚を担いで入り口へと向かった。そのとき戻ってくるカップルの男性が、一瞬私の方を振り向き「・・・・」と、なんとも残念そうな表情を浮かべるではないか、その一瞬の表情はアカデミー主演男優賞並であったことをお伝えしておこう。もう一歩でトム・ハンクスである。ちなみに私はト・ランクスである(編集注:それはパンツ)
こうして私の不安は最高潮に達し、鍾乳洞の入り口である七ツ釜鍾乳洞事務所へと入った。
七ツ釜鍾乳洞2
七ツ釜鍾乳洞3 そして不安は現実のものとなった、この“張り紙”である。無情にもこの“張り紙”である。
ショックを受けた私は、受付に念のため「ダメ?」と訪ねると、感じの良い女性は申し訳なさそうに「鍾乳洞前にある公園から水没してて無理です、ちょっと入られたら公園を見ることはできますよ」との回答。なるほど、管理棟から鍾乳洞へと続く中庭的公園は水が溜まっている。
私の思考に欠けていた情報、「まとまった雨の後は入洞できなくなる」という七ツ釜鍾乳洞の特徴を事前インプットしておく必要があったのだ。聞くところによると、梅雨に入っている7月で20日までに入洞できたのは、僅かに1日ではなかったかとのこと。まとまった雨の後、2、3日はその影響で入れず、水が引いてきたかな?と思うころにまた雨という具合で、梅雨の時期はなかなか観光するには厳しそうである。

ズバリ、七ツ釜鍾乳洞の紹介としては不十分であることは重々承知であるが、「降雨の影響がある七ツ釜鍾乳洞」、その特徴を紹介できた、そんな喜びを噛み締めるところだ(泣)。ま、本音を言ってしまえば、せっかくこの地を訪れたのだから...(笑)。

少しだけ七ツ釜鍾乳洞についてご紹介しておこう。国内の多くの鍾乳洞が、約3億年前の石灰岩地帯に発達しているのに対して、七ツ釜鍾乳洞は3千万年前の石灰質砂岩層の中の亀裂に沿って発達した珍しいタイプの鍾乳洞であるようだ。石灰質砂岩層は石灰岩地帯より石灰成分が少ないのか、またはまだ浸食作用の歴史が浅いのか、石筍など規模は小さいが美しく造形されているとのこと。想像するに大きな空間が広がるというタイプではないだろうが、是非とも再訪、いや必ずあじこじでご紹介しよう。

皆様、七ツ釜鍾乳洞を訪れられる際には、このように雨の影響があるので是非とも事前確認を行ってからが良いだろう。
(七ツ釜鍾乳洞事務所 TEL 0959-33-2303)
七ツ釜鍾乳洞4
 関連リンク 西海市ウェブサイト  
   

地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
お買物厳選リンク あじこじTOPへ 県TOPへ
K-00105-N0008
九州の情報はここでチェック!   あじこじ九州TOPへ