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私用もあって長崎佐世保へと向かっていた。そこで許す時間を有効にと思い、私は七ツ釜鍾乳洞を紹介しようと、佐世保より南にある西海町へと急いだ。梅雨も終盤、各地で災害を起こすなど九州全域に猛威を振るっていた最中のこと、私の頭の働きにより導かれたものは「風景はこの雨では無理だ、だが、鍾乳洞のように雨の関係がないところなら…」と七ツ釜鍾乳洞との答えを出していた。しかも国指定天然記念物でもあることからこの上ない紹介スポットである。雷鳴が、運転する車内にも響く中、けたたましく窓を打ちつける大粒の雨をワイパーが金属疲労を起こすくらいにかきわける中、私は鍾乳洞内でどのように撮影するものかと考えつつひたすら先を目指した。 しかし、重大な問題が待ち構えていた。私の思考を巡らす前にインプットしておく必要があったそれとは・・・ |
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