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皆さんはガジュマルという木をご存知であろうか?と言うのも九州では種子島以南の南西諸島でしか見ることが出来ない。
ここ沖永良部島・和泊町の国頭【くにがみ】小学校校庭には明治31年(1898)に同校の第一回卒業生が植樹したガジュマルが大木となって現存している。高さ約7m・枝張り約22m・幹回り約6mで、枝張りは日本一の大きさと言われる。和泊町の町木であり「新日本銘木百選」に選定されたそうである。 |
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ガジュマルは亜熱帯から熱帯に自生するクワ科の植物で、いちじくの仲間である。おもしろいのは「気根」という根を幹や枝から垂らし、それが土着し成長すると元の幹と区別がつかなくなり、遂には古い幹は枯れ、新しい気根が新しい幹となるそうである。 その特徴が理由で「歩く木」とも呼ばれている。
(下写真の麻っぽい生地で保護されているのが気根である)
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沖永良部島の平均気温は22℃と暖かいのだが、訪れた6月の晴天時は結構日差しがきつかった。しかし、ガジュマルの緑あふれんばかりの葉は心地よい木陰を作り出し、すこぶる快適である。 国頭小学校にあるガジュマルが傘状のきれいな容姿であるのは、子どもたちや地域の人々によって大切に守られてきたためであろう。木陰のなかでその優しさが伝わってくるような気がした。
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訪れた午後の時間は子どもたちの姿はまばらであったが、会う子どもたち皆が「こんにちはー」と大きな声で挨拶してくれた。(気持ちのよいものである) 島の優しさと純朴さ、ガジュマルとともに守り続けてほしいと思う。 |
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