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フーチャ、聞きなれない言葉である。
琉球語で「吹き上げる」という意味だそうで、隆起珊瑚礁でできた沖永良部島の北海岸側に、東シナ海の荒波によってその隆起珊瑚が洞窟のようにえぐりとられ、さらには洞窟の奥部分の天井面が侵食されなくなったため、季節風や台風などの波の高い日はそこから20〜70mも潮を吹き上げることから「フーチャ」と呼ばれるようになった、いわゆる潮吹き洞窟のことである。 |
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沖永良部島の一大景勝地として挙げられるこのフーチャだが、延々と侵食された奇岩地帯の海岸のなかにポッカリ口を開けているだけなので一見しても波の穏やかな日は潮も吹いておらずどこにあるのか判らない。(現地案内板を頼りにいくしかないが…それでも少々判りづらかった。) フーチャは遊歩道から観ることができる。 また、3キロにもおよぶとされる北海岸の奇岩地帯はそれだけでも圧巻であり、これにフーチャが壮大に潮吹きしている風景をぜひとも見てみたいと思った次第である。(訪れたときは波が穏やかでした。)
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サンダルなどでの散策は危険です。 |
大波の入口 |
海からみるフーチャ |
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しかし、フーチャの位置する和泊町の国頭【くにがみ】は一番高いところで海抜63mと平坦で、しかも3方面を海で囲まれた細長い地形をしている。 もともと隆起珊瑚の土地であり農業には適さない地域であった国頭は、その昔このフーチャの吹き上げる飛沫によって度々農作物の被害を受けた。 そのため、昭和38年に4ケ所あったフーチャのうち3ケ所を破砕し、被害の少なかったものを観光用として残したのである。
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