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北緯27度24分、東経128度40分にある断崖だ。(ん〜、判り辛い) 一体ここはどこ?という感じだが生月島の大バエ(長崎県)ではない。 そう、九州本土の鹿児島から南へおよそ540km、太平洋と東シナ海の境に浮かぶ島、沖永良部島【おきのえらぶじま】北西端に位置する屈指の景勝地「田皆岬」である。 断崖の高さは40〜50mと生月島大バエ100m級には及ばないものの、奄美十景に数えられるほど素晴らしい景観を誇る。
知名町指定天然記念物 (昭和41年8月指定) 奄美群島国定公園 (昭和49年2月指定)
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そもそも沖永良部島は「基盤岩」いわゆる恐竜などの栄えた時代「中生代ジュラ紀・白亜紀」の約2億年前にできた極めて古い地層とその基盤岩の上に形成されたサンゴ礁(約180万年前から形成され琉球層群と呼ばれる)が隆起してできた島である。 ここ田皆岬は、島内でも基盤岩と隆起サンゴ礁の接地面(不整合面という)が見られる貴重な場所である。 上の写真でお判り頂けるだろうか?いかにも硬そうな岩(基盤岩)の上に、いくつもの層になった隆起サンゴ礁層が確認することが出来る。
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しかし、ここの見所は何と言ってもその隆起サンゴ礁の絶壁から望むことが出来る紺碧(青というイメージではない)の海であろう。水深の浅い手前側はサンゴが見られ、カクテルのような透明感のあるコバルトブルーから深くなるにつれその紺碧さを増していく。
じっと見入っていると本当に吸い込まれるような感覚に陥るのでご用心を。
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あ〜、泳ぎたい |
海ガメは泳いでる |
飛び込もうかな…、おいおいっ! |
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岬の周辺一帯は、侵食された石灰岩の石塔原【せきとうげん】(カレンフェルト)で代表される「カルスト地形」であるが、遊歩道も整備されており壮観な眺めのなか、気の遠くなるほどの長い時間で少しずつ自然が刻み出した岩の芸術を楽しむことが出来る。
写真は、なぜか子供のヤギたちである。遠くの方で「メェェェー、、、」と何度も鳴声がしていたので「おぉーい」と呼ぶと興味深そうに近くまで寄ってきたので1枚パシャリである。 なかなか癒されるもので、暑い中、観光に一躍かっている?偉い子ヤギたちである。
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遊歩道が整備されている |
天然サンゴプランターと自生ソテツ |
犬のキス? |
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≪アダンの木と矢護仁屋埼【やごにやざき】灯台≫
今回は短時間の訪問であったため、写真に収めていないが岬左手奥には「石切場」と称され、石灰岩が再結晶化してできるトラバーチンという大理石が採取されていた場所がある。(今も採取されているかは不明)当時は(戦前・戦後頃)皇居玄関や国会議事堂に使われたそうである。 次回の訪問時には石切場のみならず、素晴らしく美しいと言われる田皆岬の夕日も写真に収めてこよう、と思い田皆岬を後にした。 |
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下記写真クリックにて大きい写真が開きます(640×480pixel) |
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矢護仁屋埼灯台 |
東シナ海、穏やかな一幕 |
恵みの太陽 |
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