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九州各地のいろいろな場所へ行きますと、天然記念物や重要文化財、それに史跡などという言葉・文字を目にします。しかし「ははぁ、すごいなぁ」と思うものの、実際どのように区分けされているかなど分かりませんでしたので、一覧表にしてみました。
各項目の説明については、多少言い回しに誤りがあるかもしれませんが、あちこち調べてまとめました内容を掲載しておきます。ご参考ください。
あじこじ九州 事務局
文化財 有形文化財 重要文化財 国宝
登録有形文化財
重要文化財と登録有形文化財というのは似てますね。

重要文化財は1950(昭和25)年に制定された文化財保護法によって、特に重要な文化財であると指定されたものが重要文化財となります。その特に重要な文化財の中で、更に特別に重要なものが国宝となります。

対して登録有形文化財は、建築後50年を経過して、
○国土の歴史的景観に寄与しているもの
○造形の規範となっているもの
○再現することが容易でないもの
という基準で定められます。
無形文化財 重要無形文化財
重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝の方です。その道で卓越した工芸技術を持った方々をいいますね。

工芸技術とは陶芸、染織、漆芸、金工その他の技術のことで、
○芸術上特に価値のあるもの
○工芸史上特に重要な地位を占めるもの
○芸術上価値が高く、又は工芸史上重要な地位を占め、かつ、地域的特色が顕著なもの
が主な指定基準となっています。
民族文化財 重要有形民族文化財
重要無形民族文化財
民族文化財は、衣・食・住や宗教に関する重要な文化財のこととのようですが、重要文化財と実際重なっている領域があるように感じます(憶測ですが)。
少々私的判断も入りますが、要は古くてその利用方法が民族の文化を偲ばせ重要なもの、という感じでしょうか

重要無形民族文化財は、神楽の舞だったり昔から続く儀式であるなど、いわゆる行事に対して指定があります。
記念物 史跡 特別史跡
名勝 特別名勝
天然記念物 特別天然記念物
史跡とは、古墳が圧倒的に指定が多いようですが、その他にも城跡、寺社跡、旧宅跡などもあります。なお、旧宅等が多く立ち並び昔ながらの景観を残している場合には、伝統的建造物群として指定されるようですね。

名勝とは、景観が優れた場所をいい、自然造形物と人工造形物があります。前者は九州でいえば高千穂峡など自然そのもののをいい、後者は松涛園(柳川御花)、成趣園(熊本水前寺)などの庭園が名勝として有名です。

天然記念物は生き物であったり、場合によっては岩などの物体であったりかなり範囲が広いようです。例えば類まれなる古木や巨木や、数少ない植物、大変貴重な生物のオオサンショウウオやイリオモテヤマネコなどですね。それとここに存在することが貴重という場合があって、例えば自生できる北限となっている場所の植物というように、その植物の生育場所が貴重という場合などが天然記念物に指定されます。

そしていずれも特に重要なものは「特別○○」として指定されます。
伝統的
 建造物群
重要伝統的建造物群保存地区
簡単に言えば、昔ながらの町並みを残している地区、地域に対しての指定となります。例えば福岡県吉井町の白壁土蔵作りのある町並みや、日南市飫肥の江戸時代城下町の町並みなどを想像してください。
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