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見帰りの滝がある。通常連想する字は“見返りの滝”かと思う(辞書もこちらがある)。文字通りあまりの美しさに振り返るほどの滝、または見に帰るほど美しい滝、といったニュアンスだろう。見返美人というのと同様の意味合いだ。見返りという意味をちょっぴり意地悪く受け止めれば、あまりにも美しい滝だから、見るんだったら何か見返りを置いていってよね、といった意味がないともいえまい(笑)
以前訪れたことはあるが、滝の詳細なイメージは記憶の霧中に消え、なんとなく水墨画に出てくるような落差のある滝だったなぁ程度であった。あじさいが咲いている中、若かりし私は風景より隣の人物へ全神経を集中させていたような気がする。要は滝や風景の記憶がかなり薄い(笑)。そんな感じで訪れた見返りの滝は、さすがは日本の滝100選と改めて感嘆のため息が漏れた。
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