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国産唯一の旅客機と聞くとYS-11をご存知の方は多いと思う。ご覧の2発プロペラエンジンの飛行機である。
昭和37年の8月に初飛行、それから約10年の間に182機が生産されている。大きな事故を起こすことなく、その信頼性は評価されるYS-11であるが、残念ながらその後継機は姿を見せることなく残念に思うところだ。
YS-11は、財団法人輸送機設計研究協会なる組織が基礎設計を行ない、半官半民で設立された日本航空機製造株式会社が設計・生産・販売を行っていた。堅牢な作りは長持ちする機体として評価は凄く高い。しかし半官半民(第三セクターとも言える)の弊害だろうか、コスト意識の低下とスペック優先主義によりオーバースペックな仕様は製造コスト高となり、世界の航空機メーカーとの価格競争に敗れる結果に。そして日本航空機製造は精算されるに至る。
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