唐津くんちは、唐津神社の秋季例大祭で寛文年間(1661〜1672)に神幸祭が始まったとされる。最大の特色は国内の祭りでは無比であろう曳山【ひきやま】と呼ばれ、漆塗り、和紙を張り重ね造形された14台の巨大な美術工芸品を使うところにある。
最初の曳山:赤獅子【あかじし】が製作されたのは江戸時代・文政2年(1819)で、当時、刀町の木彫師・石崎嘉兵衛が京都祇園祭の山車にヒントを得て同士と共に「赤獅子」を作り、唐津神社へ奉納したのが曳山行事の始まりである。
一番曳山から十四番曳山まで現存(消失した山もある)・製作された順となっており、最後の十四番曳山:七宝丸【しちほうまる】が製作されたのは明治9年(1876)である。
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