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竹田市、九州の小京都とも呼ばれ、古くからの町並みを残す静かな街である。湧水の郷でもあり、多くの湧水スポットが集まる竹田湧水群は日本名水百選に選定されている。国道57号線や交わる主要道沿線は現代の町並みを呈するが、市内へ入れば昔ながらの店や家が連なる和風の町並みが目に飛び込んでくる。人口2万人を割り込む静かな山里、それ故に無闇な開発も行われずに昔ながらの雰囲気を残しているのだろう。
そんな市内を抜けて岡城址を目指す。岡城は市内からすぐであるが、自然の造形を守りの一部として活用した天然要害型の城である。戦国時代後半に出現した、平野部に石垣と堀による城郭を持つ江戸城や大阪城等の、大名の見栄も入ってそうな要害造営型に比べると戦闘防御能力は高い(生活面はやや不便だろうが)。ちなみにに天然要害型、要害造営型とは私の勝手な呼称である。
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