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 明礬地獄 湯の花採取場(明礬温泉)(大分県別府市)    site up 2007/02/18
明礬地獄1
温泉の源泉数2800ケ所以上、その湧出量も日本最大で「地獄めぐり」などでも全国的に知られる大分県別府市。
市内には代表的な温泉郷が8つあり「別府八湯」と呼ばれている。
そのうちの1つ明礬【みょうばん】温泉湯の花」の採取場としてその起源を江戸時代から有する希少な地域であり、訪れるとご覧のようなわら葺の「湯の花小屋」が見られ各地のそれとは違った風景が印象的な温泉地である。

ここの湯の花とはアルミニウムと鉄の硫酸化合物である鉄明礬石の結晶のこと指し、明礬温泉の硫化水素泉・強酸性泉質の有効成分を含有しており、江戸時代から現在まで変わらぬその製法は同市無形文化財(昭和42年)や国の重要無形民俗文化財(平成18年)に指定されている。
明礬地獄2 明礬地獄3 明礬地獄4
湯の花小屋は見学することが出来る 湯の花小屋内部一面に咲く明礬の結晶 結晶は綿のように見える
「湯の花」の製法を少し説明しよう。
ここ明礬温泉地区は、わずか地下30cm程度で温泉脈のある地熱帯で地表の割れ目などから硫化ガスの蒸気が噴出している。これがミソとなるのだが、この蒸気を土管などを用いて湯の花小屋の地中へと導いておく。その上部に栗石を敷き詰め、さらにその上から青粘土を5〜15cm程度敷き、これらの層へ硫化ガスの蒸気を通すと青粘土中のアルミニウムや鉄と反応変化して粘土表面に石綿状に結晶する。これが硫酸アルミニウムや硫酸鉄、いわゆる湯の花である。結晶は1日に約1mm程度成長し、およそ40日間で採集、精製、乾燥して製品となる。
付近の売店では湯の花のティーパックを直売しており、家庭の風呂でも手軽に明礬温泉を楽しむことが出来るのも嬉しい。

【 写真は湯の花小屋を模した家族風呂 】
明礬地獄5
明礬地獄6 明礬地獄7 明礬地獄8
明礬温泉の源泉 地獄蒸しセイロ 明礬温泉で食べられる地獄蒸しプリン
明礬地獄9 明礬温泉(地獄)は別府市街からおよそ6km、安心院町【あじむまち】へと抜ける国道500号線沿いにある。

ここを始めて訪れた際、ドライブ中に忽然【こつぜん】とその姿を現わしたわら葺小屋には驚いたものだ。
縄文時代を再現したテーマパークかと思った次第である。
ともあれ、全国でも他に類を見ない民俗技術の湯の花製造小屋とそれが醸し出す独特の温泉地の風景は一見の価値を有している。

【編集追記】
ここで食べられる「地獄蒸しプリン」は絶品の一品。ぜひご賞味あれ。
 関連リンク 別府市ホームページ 別府市観光協会ホームページ

   
地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
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