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 金竜地獄 (別府地獄めぐり)(大分県別府市)    site up 2003/12/25
金竜地獄1
海地獄から白池地獄まで6つの地獄をご紹介してきたが、ここ鉄輪温泉地域で残るは最後の金竜地獄にやってきた。まず入口から異国情緒である。中国?東南アジア?といった感である。
地獄要素はというと、説明では1日の湧出量は900klに達し地獄中最も多い。深さ200mから湧き出す熱水は、鉄輪温泉場を始め中須賀町、上人町などの17箇所の市営温泉へ供給されているという。公共性の高い地獄なのである。
公共性の高さと関連するかは別だが、中に入るとまず目に飛び込むのが湯けむりに霞む阿弥陀如来像、地獄にも仏とはこのこと、ありがたやーである。ま、えっどうしてっと思う方も多いだろうとは想像するのだが...
金竜地獄(金龍地獄ともある…)の名前の由来は、噴出する蒸気が朝日を浴びると、ちょうど金龍が昇天している趣があるということらしい。
先述の阿弥陀如来像が一番大きい像であるが、他にも八体の菩薩像や六地蔵、金龍稲荷様などが祀られており、そして金龍の像もある。これまでの地獄にもそれぞれ祀られる神様がおられたものだが、ここほど多様にそして盛大に祀られている地獄は皆無である。この辺りが金竜地獄の特徴といえる。
また案内板を見れば、「ゆけむり阿弥陀様 高く吹き上がる噴気の合間から一瞬見える阿弥陀様に手を合わせましょう 極楽にお連れしてくださいます」とある。地獄でご利益が授かれるとはうれしいではないか。
地獄模様といえば、噴気が高く上がる様子からも大変勢いがいい。どこの地獄でも感心するほど絶え間なく噴気や熱水を上げているが、こちらもズバッという感じで熱水が飛び散っている。確かに湧出量は豊富なようだ。それにお風呂に利用されるだけあって、これまでの地獄とは違ってかなり透明度が高い。
金竜地獄2
金竜地獄3 金竜地獄4 金竜地獄5
地獄の入口とは思えませんよね ゆけむりの向こうに阿弥陀如来様 異国情緒でしょ、庭園風でもあり...
金竜地獄6 さて、もう一つ特徴がある。これまでも説明をしてきた各地獄のエンターテイメント性であるが、こちらもせっかくのことだから無尽蔵に提供される地獄の熱源を利用しない手はない、と考えられたに違いない。でいろいろと他に特徴をもった地獄がある中で金竜地獄は温室を設置している。なるほどこの手もあったか、である。で何が中で育てられているかというと、その名も「極楽バナナ」。ううむやや安直とも言えるネーミングではあるが、ゆけむり阿弥陀如来様のお膝もとで育つバナナは、人を極楽へ導く際に道中の食料ということだろうか。もちろん、このバナナは購入して食べることができる。1本500円(平成15年9月現在)、ええっ!である。こんな高価なバナナは見たことがない、だから極楽バナナなのだ。巷のバナナにはないご利益があるに相違なかろうと期待する。しかし、私の少ない予算(これは慢性化している)においては500円とは…くっ、またの機会にしよう。こうして私の極楽行きは先延ばしである。
ぶら下がっている綺麗なバナナを見たが、たぶん食べ頃を迎えたちぎりたてを食べられるので一度は食べてみたいものだ。
こうして、次は鉄輪温泉郷の地獄群を後にし、少し車で移動して血の池地獄を目指すことになる。
金竜地獄8 金竜地獄9 金竜地獄10
温室内の様子、何本もバナナが 多くの仏様他が祀られている 金竜地獄だけに

 関連リンク 別府市ホームページ 別府市観光協会ホームページ
   

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