先述の阿弥陀如来像が一番大きい像であるが、他にも八体の菩薩像や六地蔵、金龍稲荷様などが祀られており、そして金龍の像もある。これまでの地獄にもそれぞれ祀られる神様がおられたものだが、ここほど多様にそして盛大に祀られている地獄は皆無である。この辺りが金竜地獄の特徴といえる。
また案内板を見れば、「ゆけむり阿弥陀様 高く吹き上がる噴気の合間から一瞬見える阿弥陀様に手を合わせましょう 極楽にお連れしてくださいます」とある。地獄でご利益が授かれるとはうれしいではないか。
地獄模様といえば、噴気が高く上がる様子からも大変勢いがいい。どこの地獄でも感心するほど絶え間なく噴気や熱水を上げているが、こちらもズバッという感じで熱水が飛び散っている。確かに湧出量は豊富なようだ。それにお風呂に利用されるだけあって、これまでの地獄とは違ってかなり透明度が高い。
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