坊主地獄とはよく言ったもので、きめ細かいドロの粒子がツルツルな坊主のようなふくらみを作ってはポカッと割れる。海坊主ならぬドロ坊主である。元気にポコポコ湧いているところもあれば、忘れた頃にポコッと出て来るところもある。熱水と噴気を豪快に上げる地獄と比べれば、なんともおとなしい光景であるが、無論熱いドロである。この地獄おとなしくてかわいい、と思うかは別だが油断は大敵のようだ。というのも、通路が綺麗に整備されているが、その通路にいかにも坊主地獄のドロが飛び散ったような後が...ね、油断大敵って感じでしょ? たまに思いついたように大きく弾けることがあるのだろう。服にドロがついたらどうなるのか?気分的にも地獄にいらっしゃい、となるところだ。個人的にはそれも記念と思うところだが、とかく美しくおめかししたレディにはそうもいくまい。滅多にあることではないと想像するけどね(編集注:実際君は無事だった)
それにしても綺麗に整備された地獄だな...と思っていると、案内板によれば昭和初期頃だろうか、一度閉演した地獄であったが平成14年11月に再開園したとある。どうりで美しいはずである。よってこの間に坊主地獄を見たなぁという御仁の記憶はここではないと思われる。
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