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五島列島最北端の島(有人では?)、宇久島【うくしま】。
さらに島の最北端に位置するのがここ対馬瀬鼻で白亜の灯台のある宇久島の代表的な景勝地である。
周辺は天然芝に覆われた草原となっており、夏の時期は草原の緑と碧い海のコントラストに白い灯台が浮かび上がる。(写真は11月撮影のため草原が緑色ではないが)
また、灯台から海に向かっては侵食された磯が荒々しい風景を造りだしている。
西海国立公園
(昭和30年3月指定)
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小さい一本の道が鼻(岬)の先端にある灯台へと続いており、灯台の袂まで車で行くことができる。
周辺の磯は釣りの好適地であり、休日ともなれば太公望【たいこうぼう:釣好きの人をいう】が多く見受けられる。
さて、五島・宇久の「対馬瀬鼻」、その名称で「はて?」と思われる御仁もおられるかもしれない。
というのも九州には五島列島ではない対馬という島があるからだ。(九州以外の方のために)名の由来はそのまんまであるが、鼻の少し沖に大きさ程々の瀬が「対馬瀬」と呼ばれているからであろう。(ちなみに対馬瀬と呼ばれる瀬は佐賀県の加唐島にも存在する)
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沖に細長く見えるのが対馬瀬 |
周辺の磯は釣りの好適地 |
城ケ岳から望む対馬瀬鼻 |
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最北端に位置する対馬瀬は東西から流れる潮がぶつかり合い、常に潮波(海の違う流れの衝突によって起こる波の事)が立ち、高さのない対馬瀬は航海上の視認性が悪く海の難所でもあろう。(灯台のある場所はそんなところが大半であるが)
そのため、対馬瀬の先端には白いポールのような立標が設置されており、夜間は灯台から100万カンデラの光によって照射されている。
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穏やかな日でも潮波が立つ |
13500カンデラの光を放つ |
対馬瀬鼻の夕暮れ。さぁ灯台の出番です |
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対馬瀬鼻灯台は昭和53年(1978)2月に初点灯され、地上高約12m、海面上から約30mで300Wの白熱電球を使用し、レンズを通しての明るさは13500カンデラ、光の達する距離は約29Kmという。
自然環境の厳しい岬の突端にいつも一人で立ち、もくもくと安全のために海に向かって光を送り続ける灯台。写真のような天候の穏やかな日に立つ灯台を見ると何かほっとしているようで、こちらまで癒されるのは僕だけであろうか。
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