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古代、遣唐使船の航路であった平戸。
鎌倉や室町の時代にも中国へ往来する船の寄港地で、海上交通の要衝として発展してきた。
近世では、西暦1550年にポルトガルの貿易船が初めて平戸に入港。同年8月にキリスト教布教で知られるフランシスコ・ザビエルがこの地を踏んだ。
当地商店街通りから細い路地に入り、高台へと続く階段を上るとそれらの時代を1枚に切り取った風景に出くわす。
「寺院と教会の見える風景」と呼ばれるこの風景は観光資料の様々に紹介され、平戸の風景を代表するものとして知られるようになった。
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一帯には、瑞雲禅寺、光明寺、正宗禅寺の3つの寺院が建ち並び、その背後に昭和初期に建設された聖フランシスコ・ザビエル記念教会の尖塔がそびえ見える。教会の尖塔と重なるのは、この地に1615年再興された光明寺の経堂・鐘堂・山門で共に平戸市の文化財として指定されている。
石畳の坂を登りつめると正宗禅寺がある。境内には中世・肥前の水軍として有名な松浦氏第28代当主で、平戸藩第3代藩主の松浦隆信【まつらたかのぶ】(法名・宗陽 1591〜1637)の墓がある。
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光明寺、入口の様子 |
鐘堂と経堂(平戸市指定文化財) |
正宗禅寺の境内、松浦隆信(宗陽)の墓 |
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正宗禅寺から聖フランシスコ・ザビエル記念教会はすぐ。併せて観覧されたい。
現地へ訪れる際、マイカーの駐車は平戸港に面した「平戸港交流広場」の駐車場が観光用として開放されているので利用されるとよい。
駐車場からはおよそ400m程。
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交通アクセス(公共交通) |
西肥バス「平戸桟橋バス停」下車、徒歩10分。JR佐世保駅からバスで約90分。 |
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