先に進むと六観音堂と六観音堂御池が見渡せる展望所がある広場に出た。広場近くの巨大なスギ横に案内板があった。たぶんレストセンターから時計回りに見て回ると、先にこの案内板を確認できた次第だが、前編で述べたようにちょっと楽をしようと不動池からスタートしたため、通常とは逆周り(だろう)となって案内板が後になってしまった。ま、良い。 案内板にはズバリ「巨木スギ」として説明がある。実に色気がない質素な名称を与えてある。「霧島六観音のスギ」とでもすれば良いものを、といらぬ世話と言われそうなことも考えた。樹齢は約五百数十年とあり、当時六観音堂を参拝された際に植えられたものと推測されている。案内板にもあるが、屋久杉という説もあるそうだが確かにそう言われるとなるほど、と信じてしまうだろう。しかし、針葉の長さ、角度、曲がりなどから霧島神宮や阿蘇神社などの九州中南部の古い神社にある神木となっている老木と同じ系統と考えれられているようだ。普段、枝を落とされスッと伸びた杉を見なれている我々にとって、こんなにもと関心するように幾多の枝を広げている。また、これは巨木スギの枝が分かれたところに違う樹木が生育しているのでは?と思われる光景もあった。巨木スギ、懐の大きさが違う。
|
|
|