あじこじTOPへ
お買物厳選リンク あじこじTOPへ 県TOPへ 地方エリアページへ
K-00039-H0012
 八千代座  (熊本県山鹿市)    site up 2003/01/24
九州四大街道のひとつ、豊前街道。江戸時代に藩主細川公の加護により宿場町として繁栄した熊本県山鹿市。その繁栄のシンボルでもある芝居小屋
「八千代座」(国指定重要文化財)
をご紹介します。

八千代座は明治43年(1910)に建築され、翌年1月にこけら落としの歌舞伎が上演されたそうです。途中、13年間世相の変遷による閉鎖、平成13年5月竣工の大修理期間中以外は今でも歌舞伎・舞踊・狂言・落語・演劇など多彩な公演が開催されています。

八千代座の前にある「夢小蔵」は、八千代座に残る貴重な資料を展示する管理資料館です。坂東玉三郎丈の公演で着用された衣装や当時の小道具、チラシや映写機など当時の浪漫を彷彿させる展示品ばかりです。 その他、八千代座の概要・歴史を紹介するビデオ放送も行われています。
八千代座見学(内部は公演等の期間中以外は見学することができます)と入館料は、ここで支払います。

八千代座の木戸口をくぐると、この極彩色鮮やかな天井広告画に圧巻されます。
現存するほかの芝居小屋では見られないものだそうです。

また、天井中央には真鍮製の派手なシャンデリアがあります。最初に完成した当時は山鹿には電気がきていなかったためガス灯照明だったそうです。第二次世界大戦中に金属供出で取り外されたとのことでしたが、平成13年竣工の修理工事で約60年ぶりに再現されました。

2階桟敷席から舞台を望みます。
手前から朱漆塗りの欄干、1階の格子状に見えるのが枡席(桟敷席ともに勾配がつけられ舞台が見やすいように設計されています)、枡席左手に見える通路が「本花道」です。
舞台の床が円形状に見えるのが「廻り舞台」、その奥の立札のあるところが「せり」と呼ばれる舞台装置です。せりは上下に動き、床下から役者さんが登場します。本花道にも「スッポン」と呼ばれる同様の仕掛けがあります。

「せり」の位置から客席を望みます。
床下から出番を待ち、せりが上部舞台へ持ち上げられると拍手喝采とともに演が始まります・・・、なんて役者さんになりきり想像すると微妙な緊張感です。

「奈落(ならく)」と呼ばれる舞台・花道の床下まで見学することができます。
正面に見える支柱や梁は、廻り舞台を支えるもので江戸時代の歌舞伎劇場の様式を伝えるものと聞くと、当時の匠たちの技には感服です。

八千代座の方が内部の造りを丁寧に教えてくださった後は、自由に見学させてもらえます。訪れたときは、あいにくの雨模様でほかの観光客も少なかったせいもあり、ゆっくりとしたなか、様々な人たちの想いが詰まった八千代座で贅沢な時間を過ごすことができました。
今回、短い時間での訪問でしたが八千代座の方々の来訪者への接し方、街の雰囲気など地域づくりへの熱心さが伝わってきて山鹿のよさを改めて知るいい旅でした。

詳しい八千代座情報はこちらから   八千代座公式サイト

  山鹿観光情報

  2003年3月31日まで「冬の九州 灯りの祭典 山鹿灯籠浪漫 百華百彩」が行なわれており、毎週土曜日の夜には八千代座でも郷土芸能・灯籠おどりと山鹿太鼓の競演や豊前街道沿いにはレトロ広告博覧会と題して明治・大正時代の趣きある広告の展示ほか多数の催しものが行なわれています。
   

地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
お買物厳選リンク あじこじTOPへ 県TOPへ 地方エリアページへ
K-00039-H0012
九州の情報はここでチェック!   あじこじ九州TOPへ