K-00286-H0078
日輪寺
(熊本県山鹿市)
site up 2006/4/20
豊前街道【ぶぜんかいどう】随一の宿場町・温泉郷として古くから栄えた山鹿市。
その山鹿市街から国道3号線を北上することおよそ4Km、右手前方の小高い山の麓に名刹
「
日輪寺
【にちりんじ】」
がある。
その裏山には約35,000本もの久留米つつじが植栽され、つつじ公園として整備されてある。
開園したのは昭和45年(1970)の事で、現在では熊本県下でも指折りの
つつじの名所
として広く知られており、見頃を迎える4月中旬〜5月初旬にはご覧のように色彩豊かなつつじの花が山の斜面を覆い美しい景観を造りだしている。
【 撮影時期:2006/04/16 】
ピンクや...
咲き誇る久留米つつじ
白や...
日輪寺つつじ公園のつつじは主に「久留米つつじ」と称されるもので、普通見られる大輪の花のつつじより随分と小さな花をつけ開花時期も少し早い。
開花時期には「つつじ祭り」も開催されており、多くの拝観者が訪れている。
つつじの見られる園内へは、日輪寺本堂のすぐ脇にある駐車場
(※100台程度、祭り期間中有料400円)
から山の斜面をジグザグに登る道を歩く。山頂までは800m位?だと思われるが、山鹿市街を望む山頂は大変眺望もよく運動不足解消のためにもお勧めしたい。但し、道中ジャリ道もあるので若い女性のヒールにおいてはこの限りではないのであしからず(笑)。
山頂からの眺望。眺めが良い
茶畑に色がついたよう
山頂までの道中、八重桜が満開でした
それと、紹介するに忘れてはならないのがこちらの
「
おびんずる
(通称:撫で仏)」
と呼ばれる大仏様である。
高さ30m、幅10m
、頭の大きさ6m、手のひら3mの巨大な像で本堂のすぐ横に入場口
(有料:大人250円)
があり、その先に続く階段を上ると像全体が眺められる広場に出る。
見た瞬間「
大仏様が倒れる!!!
」と思われるかもしれないがご心配無きよう。どうも最初から山の傾斜に合わせて建てられたようである。(天を見すえ胸を雲海に張り世界の平和と人類の無病息災を願っておられるお姿)
広場横の階段を上るとこのおびんずる様の体内に入れるようになっており、内部にはさらに黄金色のおびんずる様の分身(ミニチュア)が横たわっていて、自分の身体の悪い部分とおびんずる様の同じ部分を交互に撫でると病気が治るという。「撫で仏」と言われる由縁であろうが、取り敢えず筆者にいたっては頭を交互に撫でた次第(苦笑)。
撫で仏「おびんずる様」への入口
日輪寺の巨大仏「おびんずる」様
おびんずる様体内への入口の様子
また、ここ日輪寺は市指定史跡とされ赤穂義士一七士の遺髪を納めた遺髪塔があることでも知られており、毎年ニ月の第一日曜日には「義士まつり」も開かれている。
その由縁は、ここ日輪寺の檀家であり赤穂義士の接待役を務めた堀内傅右衛門という武士が「討ち入り」によって主君の遺恨を見事に晴らしたその振る舞いにいたく感銘し、義士達が江戸細川藩邸で切腹した後その遺髪を貰い受けて自らの知行地であるここに遺髪塔を建て手厚く供養した、というものだそうである。
このように見所も多い名刹「日輪寺」、気候の良くつつじ満開のこの時期訪れるに最高のシーズンを迎えている。
関連リンク
山鹿市ホームページ
山鹿探訪なびホームページ
地図はこちらから⇒
がおおよその位置になります。
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