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 聖橋【ひじりばし】(熊本県上益城郡山都【やまと】町 旧名:矢部町)    site up 2004/03/17
聖橋1
聖橋は、通潤橋への入口から国道218号線を少し上ったところにある。現在では隣に鉄橋が渡されており、現役を引退して保存されている。橋のたもとの交差点から笹原川沿いを上流に向かえば、円形分水がある。矢部町の石橋の中でも最古の橋とされ、岩永三五郎作として有名なのだそうだ。さてこの岩永三五郎とはどんな人物か、ちょっと調べたら大変な方であった。肥後の石工の評判を高めた第一人者と言っても過言ではない。鹿児島の石橋群に携わっており、甲突川の玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋は代表作として相当に有名である。
年代的には霊台橋や通潤橋を造った卯助兄弟(3男橋本勘五郎)よりも一世代前。卯助兄弟の祖父はオランダ人から石橋の技術を教わり、種山地域で技術を磨いた藤原林七【ふじわらいりんしち】であるが、岩永三五郎は藤原林七の次男(または娘婿)と伝えられている。
矢部町で最も古いということもあるのか、石組みは通潤橋程の精密さは感じられないが、単一アーチでなかなか大きな橋である。天保3年(1832)に架橋され、橋の長さは35m、橋の幅5.0m、高さ12mと堂々たる姿。今でも大きな石橋とされる聖橋、完成当時は最大級の単一アーチ橋であったことだろう。橋上は緩やかな起伏があり欄干は見当たらない。ま、遊歩道としても利用されておらず、まずは保存優先といったところだ。
ずいぶん月日は流れる話だが、となりの鉄橋が出来た際に、あろうことかこの聖橋を取り壊そうとしたようだ。川岸に近い部分から石橋上部をえぐるような形に大きく取り除かれてしまったのだ。そんな姿ではあんまりだと住民活動も起きて、平成11年に大規模な改修が行われている。土砂災害で壊れるというのなら致し方ないとしても、こんな貴重な文化財を、わざわざ人の手で壊すのはどうも忍びないからね。保存されなによりである。
聖橋2
聖橋3 聖橋4 聖橋5
年月を感じさせる姿だと思う バス停である、「聖橋」 笹原川、この上流に円形分水がある

 関連リンク 山都町ホームページ  
   

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