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 五老ヶ滝【ごろうがたき】(熊本県上益城郡山都【やまと】町 旧名:矢部町)    site up 2004/02/06
五老ヶ滝1
通潤橋(国指定重要文化財)といえば、水路橋としてかなり有名である。橋の中央付近から水を噴出す光景は良く知られているところだが、その橋から川下に向かうとすぐのところに滝があるのは御存知だろうか。五老ヶ滝と呼ばれる滝をご紹介しよう。
通潤橋は五老ヶ滝川にかかる橋だ。その名の通り川を進めばすぐに滝である。川を進むと近いがそれでは危険なので一般人は遊歩道を通ることになる(編集注:当然ね)。滝の周辺はぐるりと木々が囲んでいるために、滝をよく見ようとすれば滝より下流にかかるつり橋「五老ヶ滝つり橋」、滝壷付近からの眺めが良いのだが、ぐるりと回りこむように移動しなければならないので結構遠く感じる。
もちろん遊歩道での散策はお勧めだが、車でなら、道の駅「通潤橋」より国民宿舎「通潤荘」裏手の布田神社近くの駐車場が近い。
五老ヶ滝2 五老ヶ滝3 五老ヶ滝4
駐車場付近、布田神社 竹林の中を進む遊歩道を選択 チラリと姿を見せる五老ヶ滝
布田神社近くの駐車場から滝壷までは急勾配である。運動不足の私には帰りの登りがやや不安であるが、ま、そうも言ってられない。遊歩道は複数ルート用意されているのだが、最初に降りたルートは落ち葉と雨上がりの湿り気から、歩道は滑りやすく危ないと感じる時があった。降雨時(は行かないかな)や雨上がり時なら、仙者ヶ淵の方へ降りられた方が幾分か安全だろう。
さて滝である。滝壷の方へ降りていくとチラリチラリと見えてくる。落差は約50mとあり、日本的な滝と思う姿である。知らなかったのだが、矢部町には滝が48もあるらしい。その中で最も落差があるのが、この五老ヶ滝という。景観的にも知られたスポットで、熊本の名勝百景に選ばれている。
滝は概ね岩盤むき出しのところにあるものである。ここも例外ではないが、滝の周囲を囲むようにある岩の壁は、3万年前に阿蘇山噴火によって流出した溶岩層とある。なんとなく上部2/3と下部1/3では岩の質が違うように見える。ひょっとすると上部2/3が溶岩層だろうか。それにしても阿蘇山から少々離れたこの地でこの厚さである、凄まじい噴火爆発だったに違いない。
滝壷までやってくると、落差50mとはやはり立派なものだ。日本の滝百選にも劣らぬ名瀑布【めいばくふ】かも、と思う。
五老ヶ滝5
五老ヶ滝6 五老ヶ滝7 五老ヶ滝8
遊歩道途中の水神堂 綺麗な岩清水が湧いている 少々滑りやすいのでご用心
五老ヶ滝9 滝壷周辺は広く台地が窪んでいるのだが、それからすぐの下流ではまた川幅が狭く両側から岩と岩がせり出している中を流れる。ちょうど滝壷周辺だけ丸く台地がえぐられているような感じだ。なかなか滝壷までは太陽の光が届きにくい感じで、それが多少暗い感じを与える。遊歩道から河原に降りると、水しぶきのため石はどれも濡れて滑りやすい。ふと見ると足元から逃げる魚影が...なんだろう。鯉じゃないようだったが。
岩がせり出す峡谷とでもいうのか、狭く圧迫感がある中を進む。ここが仙者ヶ淵【せんじゃがぶち】だろう。深いためか水面の色合いは濃い。鉄製の通路が岩壁に固定され川の上を歩くような感じである。濡れているので滑りそうだ。鉄製だが、年月も経過していそうで錆びとか大丈夫?とちょっと怖さを増幅させるが、強度的には問題なさそうだ(当然か)。そこを抜けると少し川幅が広がり、河原というかちょっとした広場に東屋もある。さらに遊歩道は続くが、私はこれから駐車場へと戻ることにした。
帰りの遊歩道途中に「五老ヶ滝つり橋」が姿を現す(左写真上部に少し写っているのがつり橋の一部)。つり橋からの滝の眺めはやはり良い。通潤橋とともに、天気が良い日ならゆっくりと散策して廻るには格好の場所だと思う。
五老ヶ滝10 五老ヶ滝11 五老ヶ滝12
岩壁と岩壁の中を進む、足元の下は川 仙者ヶ淵出口付近から川下の様子 五老ヶ滝つり橋、滝の眺めが良いスポット

 関連リンク 山都町ホームページ  
   

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