これは「玉名大俵まつり」と呼ばれ、重さ約800キロ、直径約2.7メートルの大俵を1チーム14人で転がすというユニークなもので平成9年から始り、今では秋の恒例イベントとなっている。
その由来は、まつり会場横を流れる菊池川の存在によるようだ。干満差の大きい有明海に注ぎ込む菊池川の河口は水運に効率がよく、玉名の高瀬地区は鎌倉の時代から国内外の貿易港として繁栄した。肥後熊本藩の初代藩主・加藤清正公が入国してからはさらに整備が進み、熊本藩最大の蔵米積出し港として発展し最も多い年には25万もの俵が取り扱われたという。
その歴史を伝える史跡「高瀬船着場」に「俵ころがし」という石畳の坂道が残っている。米蔵から船着場へ荷卸をする際に米俵をこの坂道をころがしたことからそう呼ばれている。
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