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小国、南小国周辺には滝があちこちにある。 国道442号線を小国から黒川温泉方面に進んでいると、ふと「夫婦滝」なる看板が目にとまった。 最近このような景勝地には大いに血が騒ぐ。そう地域再発見の血が騒ぐというべきかな(編集注:久しぶりのセリフだな)
【めおとたき】...なかなか古風な響き具合である。江戸時代、長屋に住む気立ての良い嫁に朝から晩まで奉公に努める庭木職人、といったイメージだ。だが【ふうふたき】とくれば、現代の夫婦喧嘩を想像して名前が意味するものが霞んでしまう、と思うのは私だけではないだろう。
妙に納得しつつ、【めおとたき】に挨拶しにカメラ片手に車を降りたのだった。 |
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夫婦滝と聞いて、「ははぁん、2つの滝があるからだな」と思った貴殿は、まだまだ正常な思考を保ち健全な生活をされている方である。 では次に、その夫婦滝の姿だが、同じ水流に滝が上下に2段ある光景が脳裏に浮かんだあなた、なるほど有り得る。その場合上流が男滝だと想像した貴方は亭主関白だろう(編集注:根拠はなに?)
だが、夫婦滝の姿は残念だがそうではない。左右に二つの滝があるので夫婦滝なのだ。別々の川にそれぞれ存在し、あたかもお互い生まれも育ちも違うのよと、系譜が違うことを主張しつつも寄り添おうかな、といった雰囲気が正に夫婦滝である。憎らしいほどの自然造形である。
各地で夫婦滝と呼ばれる滝の大半は、大小、離れ具合は違うものの概ね左右に並んでいるものが多いようだ。
駐車場からは歩いて2分程。杉林に入るとすぐに滝の音が聞こえてくる。
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表どおりに大きな看板はあるものの、現時点で滝を説明する案内板はない。あるとすれば、上流域での集中豪雨による鉄砲水の危険性を知らせる看板ぐらい。 どちらが男滝でどちらが女滝か、大きさもそう変わらずに悩むところ。ちなみに、若干水量が多いか?と思われるこちらに向かって右側の滝が小田川となる。
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そしてこちらの滝が田の原川となる。 落差も水量もそう大きく違わない。これが片方が明らかに水量が少ないまたは落差が小さいとなると、名称が「親子滝」となっていたかもしれない。夫婦滝は滝下の河原まで降りることができる。5月〜7月はもっと水量が増すだろうから、この時期は河原で水遊びは少々危険だろう。水流が結構早いから注意したいところである。
滝下の河原の石はコケが生え緑に輝いている。いい感じだ。 こちらの夫婦さんは庭造りが達者、さすがは庭木職人に違えねぇ(編集注:強引だな結び付け・笑)
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国道442号線を走行中、この看板があったら是非お立ちより。ちょっとした小休憩には最適だ(冬場は除こう)。
もしデート中きまづい雰囲気だったりすれば、是非この夫婦に会ってきてほしい。夫婦が作り出すマイナスイオンと庭木職人が育てる緑豊かな空間が、きっと良い方向に導いてくれることだろう。目指すは【めおと】を合言葉に(笑)
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