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 柴立姫神社 【しばたてひめじんじゃ】(熊本県球磨郡球磨村)    site up 2003/08/12
いやいや、どうして直視すると顔がほころぶ、いやにやける、後頭部が膨らむ、そういった感覚である。こんなことでは柴立姫神社の祭神に失礼千万【しつれいせんばん】と思う次第であるが、男性のシンボルがこうも立派に直立しているとどうしてもね・・・皆さんもきっと同じ感覚が少なからず生まれると想像する。
場所は、旧人吉街道に面し、JR薩肥線一勝地駅から球磨川沿いに下流へ進むこと2km前後のところにある。あまり道路は広くないが、ご覧のような状態であるからすぐにお分かり頂けると思う。またすぐ裏手は球磨川であり、球磨川下りを愉しむ人々からも見ることができる。
概ねこのようにシンボルが祀られている神様におかれては、安産だったり子授かりのご利益があるのだがこちらもまさしくそのご利益があるという。
しかし、ここには悲しいお話が残されている。
昔、公家の父と娘がこの地を旅していた。球磨地方を想像するにそうとうな山道を歩いていたのであろう。くたくたに疲れた親子は、休む際にどういうことか親子の一線をこえてしまった。すると娘はみるみる元気になったという。次の日、またまた歩き疲れた娘は、「父上、お願いです。また元気になるよう私を・・・」と懇願した。しかし高貴と自負する公家の身の上にあって、昨晩のことを大きな過ちと自責の念に捕らわれていた父は、この娘の言葉に怒りを覚えた。そして、あろうことか娘を切り捨ててしまう。そしてこの地に埋葬し柴を立ててこの地を去っていった。その後これを哀れに思った村人によって、お堂が建てられ娘の霊をなぐさめた。

というのが、ここ柴立姫神社の由来である。公家の姫君を祀ってあるのである。
良い子のみんなは、なんで元気になったの?と考える必要はない。親子の一線を越え、禁断のツボを押し合ったのではないかと考えた僕、いまはそれで正解だ(編集注:余計に怪しい)。なんせ普通は元気になることは稀だろう? でもね、体を活性化させ抵抗力を増強する働きがあるのも事実、風邪などは追い出すときがあるらしいから、元気になることもあるというわけだ。
でも解せないのは、いくらなんでも娘を切り捨てなくても、というところである。どちらが悪いかと言われれば、現在であればなんと言われようと男方が悪い(誘惑のワナだってあるじゃんと思うけど)、よってこの物語でも父方の自制心の問題ではないか?と思うのだ。だからといって、武士のように自刃【じしん】を遂げることが適切であったと言っているわけではない。ただ、親子が一線を超えたことより、娘を斬ることのほうがどうみても重罪だ、と思いつつ四角四面に考えることに価値はないだろう。
ま、私が感じたように、たぶん村人の方も同じように思って、姫君をここに祀ってあるのだろう。
旧暦3月4日には柴立姫神社の祭りが行われる。
球泉洞からも球磨川の対岸となるがそう遠くない。是非とも一緒に訪れて頂きたいところである。
あと気になるものといえば、写真のこれ。
ま、いかにも、という形をしたものである。個人的にはかなり点数が高い。これは手洗い用(?)に加工されたものだが、銚子として実際お酒を注いで使えるものが、参拝記念にと販売もされている。詳しくは柴立姫神社にて(笑)。
しかし、これに注いでお酒を飲むと味がおいしくなるか、については疑問が残る(先入観としてねぇ)。なので個人的には飾っておこうかなと思うところだ。いや、もちろんお客様にこれを用いておもてなしも、話が盛り上がる可能性は高いのだが、これは同僚までの席という限定付である。冗談が通じない上司にこれで注いだあかつきには、将来に暗雲が立ち込めるかもしれないので、ご注意いただきたい。
個人的にはこれにDAKARAを入れて飲むと、かなりポイント高い気がするのだが...(編集注:時期ネタになりそう)
 関連リンク 球磨村ホームページ  
   

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