あじこじTOPへ
お買物厳選リンク あじこじTOPへ 県TOPへ 地方エリアページへ 地方エリアページへ
K-00066-H0027
 相良観音(相良寺) 【あいらかんのん】 (熊本県山鹿市菊鹿町)    site up 2003/06/04
相良観音【あいらかんのん】で有名な相良寺【あいらじ】があることは知っていた。菊鹿町も内田川の上流部へ登った方にあるということも知っていた。しかし驚いたことが4つあった。4つ目は私事ながら由縁と時の流れを感じて驚いたのである。

県道9号線を鹿本町方面から北上すると、鹿北町へ行く県道18号線と分かれるがそれより県道9号線を北上すること数百mから左にそれる入り口がある。上り斜面の途中に国指定特別天然記念物アイラトビカズラ」自生地が左手にある。相良観音はさらに先にあるが500mほど離れているぐらいだろう。民家建ち並ぶ中(相良地区)を通るので、自然豊かな中無邪気に走り回るお子様には特にご注意頂きたい。

まず、最初の驚きは駐車場に止めたときから始まった。いや駐車場もこんなに用意されているの?と思ったところだが、なんと
「お土産店がある!?」
なのだ。露店ではなく常設お土産店があるのに驚いた。駐車場からお寺に通じる通路(参道)にはお土産店等が並ぶ。
あそこのお寺は正月は人が多いもんねぇ、なんて言うそれなりに有名なお寺があったとしても、参道にお土産店が常設されているところはそう思いつかないのではないだろうか? これにはビックリであった。驚きのあまり手に持つカメラを落とす人がいてもおかしくない(編集注:それはないでしょ)

ここは特に安産や子授けに関して、かなり有名なお寺であるようだ。

少し調べたところによると、相良寺は、天台宗祖伝教大師最澄上人が弘仁5年(814年)に開かれたお寺と伝えられている。その流れからだろう、京都延暦寺の末寺とされているようだ。

源平時代にはここでの争いにより本堂をはじめ、99もあったと言われる坊舎全てが焼矢したとされる。ものすごい規模を誇るお寺だったことが想像できる。その後、室町時代の永正年間(1504-1521年)に千手観音が再興され、明治時代の廃仏毀釈の法難も逃れ、明治13年に現在の本堂を再建され今日に至っている。

(編集注:廃仏毀釈の法難とは明治維新、新政府によって出された神仏分離令・神道国教化政策による仏教排斥運動のことで、各地で寺塔・仏像などの破壊が行われました。つまりは神道を崇拝し御仏をけなすような運動が起こった信仰上暗い時期だったようです。)
750年を超える歴史を持つ千手千眼観自在菩薩様であるが、木彫坐象としては国内最大であり、安産・子授け・縁結びにご利益あると親しまれている。国内最大の木彫坐象というだけあり、大きく煌びやかなお姿であった。
金箔を張るなどの修復が昭和54年までに4回施され美しい姿を取り戻されているが、その為重要文化財登録はされていない。修復等を行うと登録ができないようだ。しかし歴史価値からしてそれ相当(ひょっとすると国宝級?)の観音様かと思われる。なお、住職様の話によると仮にそのような登録となった場合、柵を作るなどして近づけないようにする必要があるそうで、それではせっかく来られた参拝者が観音様を近くで拝めなくなるので申し訳ないと言われていた。
近くで拝見したとき、声には出していないが「すごい」と感嘆の言葉を心の中で大きく叫んでいたのである。また千もの眼に見られては、なんとなく後ろめたい気分が出るというもの、尊厳な雰囲気に圧倒されてしまう。
こんな立派な観音様だったのか…が2つ目のビックリである。危うく我を忘れお賽銭でなくカメラを投げてしまうところだ。
昔から安産、子授けにご利益があると言われるその由来は、61代朱雀天皇の時、皇后が子宝に恵まれなかった、もしくは大変な難産だったのかは定かではないが、当時、皇室の勅使がこの地に七日間本堂にこもられ、折願された所、無事に62代村上天皇がお生まれになられた事とされる。
ここのご利益を授かるため、遠路はるばるやって来られる方も少なくないという。そんなに有名だったのか!? 3つ目のビックリとなった。カメラを構えても「あれ?逆さまですよ?」と言われかねない動揺だ。
また「九州四十九薬師霊場第三十一番札所」とある。いわゆるお遍路さんも訪れるのだろう。訪問したこの日も、少々小さめながら観光バスがやってきた。
バスまで来るほどのお寺とは、ほんと地域再発見だなぁとしみじみと感じ入った次第である。

おっと、最後のビックリもご紹介しておこう。 なんと、私の両親も私が産まれる前にはここに安産祈願に訪れていた。撮影に訪問した後に発覚したのだが、そのご利益あってかこの世に存在しているのだ。この驚きが
「アイラービックリ!だね」
と寒い発言を誘い、凍てつく空気の中カメラの電池も切れたのだった。 しかし、まさかこんな形で関係していたとは…相良観音様に感謝している今日である。

プライベートな情報も記載してしまったが、ご利益は期待できるだろう。結婚したい、子を授かりたい、安産にして!というお願いには是非こちら相良観音に訪れられてはいかがだろうか。
 関連リンク 山鹿市ホームページ 「山鹿探訪なび」ホームページ
   

地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
お買物厳選リンク あじこじTOPへ 県TOPへ 地方エリアページへ 地方エリアページへ
K-00066-H0027
九州の情報はここでチェック!   あじこじ九州TOPへ