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JR肥薩線「きゅせんどう」駅の近く、球磨村との境ぎりぎりの付近に、清正公岩【せいしょうこういわ】と呼ばれる岩山がある。
もちろん清正公とは加藤清正のことで、熊本においてその名は大人気である。朝鮮半島では、あろうことか神聖な動物と祀られる「虎」と戦ったと伝えられるなど、かなり好戦的な性格であったと思われる反面、肥後藩内の治水工事などでは知的ぶりも発揮。
そんな清正公の名前がついた岩がここ球磨川河畔に聳え立つ。高さは60mほどだろうか。当時はなかったであろうトンネルが、清正公の真下を貫いているところが“なんだかなぁ”と思わせるものの、石灰岩質特有のゴツゴツした岩肌と木々の緑が折り重なり、ちょっと立ち止まりたくなる雰囲気。球磨川下流から進んでくると、トンネルを抜けて振り返らないと分からないよ。
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