|
 |
ここ崎津にキリスト教が伝道されたのは、天草下島の北部にある志岐(現、苓北町)にキリスト教が伝道された3年後の1569年のことである。
島原や天草でキリスト教を最初に布教したルイス・デ・アルメイダ氏によるものでる。
ちなみにアルメイダ氏は外科医でもあり、豊後府内(現、大分市)で孤児院や日本で最初の病院を造ったり、医学教育を行うなどして日本における西洋医学の祖としても知られている。氏は羊角湾の崎津より奥に位置する河内浦(現、河浦町)で1583年に没している。
その1年前に起った本能寺の変(1582)によって織田信長が没し、日本での献身的なアルメイダ氏の想いを裏切るようにキリシタンにとって暗く長い歴史を迎えることとなる。
豊臣秀吉による切支丹【キリシタン】禁教令(1587)が発布されたことを皮切りに徳川幕府による厳しい弾圧が250年以上も続いたのである。
迫害時代、教会内部の祭壇のある場所では毎年厳しい踏絵が行われていたそうである。
|