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この綺麗な花は「玉之浦【たまのうら】」と呼ばれるツバキの一種である。
立春を過ぎ春一番が吹く頃の九州では、梅開花の便りに余寒のなかにも春の訪れを感じるようになる。
「春を連想される花は何?」と聞かれると大半の御仁は梅や桜を想像されるのではないであろうか。落葉樹の梅や桜と違い、常緑樹の椿の開花は派手さが控えめなためそう感じるのも否めないであろう。
しかし、椿【つばき】は読んで字の如く「木」に「春」と書いて椿なのである。春の代表格なのである。
九州の春、まずは「椿」からお楽しみ頂ければと思うところでご紹介するのは、熊本県天草地方にある西平椿【にしびらつばき】公園である。
雲仙天草国立公園
(昭和31年7月指定)
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