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 霧島山麓丸池湧水 (鹿児島県姶良郡湧水町)    site up2003/09/19
霧島山麓丸池湧水1
霧島山系の恵み「霧島山麓丸池湧水」。
その湧水量は1日に2万トンという量を誇っており、霧島山系の湧水群にあってもその規模は大きいものである。1日に2万トン(3万トンという説明もあった)、簡単に換算すれば毎分約14トン(計算合ってるよね)となるが、湧水池より2方向に分かれる水路のそれぞれ流れる量から推測すると、もっと湧水量は多いようにも感じる。いずれにしても豊富な湧出量である。
大正11年までは国の管理下であったようだが、この年に町が払い下げを受けている。その後、当時のお金で1101円50銭を投じて、現在のような堤防を造ったと説明があるが、1100万円程を投じた換算だろうか。その後も手を加えられたのだろうと思うが、ご覧のように湧水池周囲は綺麗に公園化されている。
そして澄んだ水は、日本名水100選に選ばれている湧水だ。
霧島山麓丸池湧水2 霧島山麓丸池湧水3 霧島山麓丸池湧水4
さすがに透明度が高い水 ここまで整備されているのは少ない 池の数箇所から湧いている
池は上下に分かれ2つあり、そのどちらからも湧き出している。
大きな下の池は一見湧水とは思えないぐらい整備された公園の池といった趣がある。池の周囲には手すりが設置されており、草むらの中にコンコンと湧き出しているところとは違い、家族で訪れても大丈夫な公園といった感じだ。ここまで整備された湧水地はまだ見たことがない。逆に、自然に溶け込んでいるといった感じでないことも事実であるが、良し悪しは訪れた方の感覚によるところだろう。私はここの特徴として悪くないと思う。
池には1匹大きなコイが泳いでいて(たまたま?)、個人的な感想で恐縮だが湧水に大きな色ゴイはちょっとねと思う。なんとなく清水といったイメージと遠いでしょ。ま、ここの湧水、そのままお飲みくださいといったスタンスではなく、水汲み場もとくに見当たらないことを考えれば特に気にすることでもないと思う。泳ぐコイ君には罪はなく、それにお子さんには人気かも。
霧島山麓丸池湧水5
霧島山麓丸池湧水6 霧島山麓丸池湧水7 霧島山麓丸池湧水8
湧水池の上にある休憩所 もちろんトイレ完備 綺麗な水に映えるコイ
霧島山麓丸池湧水9 ここ丸池湧水の水は、なんと栗野町の水道全てをまかなっているという。これはすごいことだと思う。もっとも生活に欠かせない資源である水、それを上質な天然水でまかなえるのだから最高だよねって感じである。ただし町水道として家庭に運ばれる際にはカルキが入ってしまうのだろうか、とすればちょっと残念ではある(推測ではあるけど)。
湧水への町民の感謝の気持ちは昔から高く、今でも上の池には水神様が祀られ綺麗に管理されている。また毎年4月には水神様の祭りも行われている。
現在は丸池保全組合が町内会によって組織され、清掃、保全活動を担っているという。丸池湧水の案内板に町の誇りと記されてあったが、まさしくその通りだろう。こんな綺麗な湧水を持つ市町村はそうそうない、あらゆる面で貴重な資源である。
あ、そうそう、訪れたのはとある早朝であったが、黒いヘビが日光浴をしていた。久しぶりに見たな、この黒い奴。子供の頃、黒いヘビを棒でつついたら追っかけてこられたことがある、なかなか気の強いヘビだ。シマヘビの色彩変異したものでカラスヘビと呼ばれている種である。ヘビはその後トカゲを狙っていたが、どうも逃げられてしまったようだった。ご愁傷様である。
霧島山麓丸池湧水10 霧島山麓丸池湧水11 霧島山麓丸池湧水12
祀られる水神様 上の池から伸びる水路 カラスヘビ、毒はない。
杭が立ててあった。川内川水系丸池川の起点であるらしい。しかしその隣の面には一級河川起点と書いてあるので一瞬「え?」と思ったところだ。これって間違いではないと思うのだが一瞬誤解するよね、って思う。それは一級河川丸池川ではなくて、一級河川川内川水系丸池川であって、ここは丸池川の起点であるから。こんな細かいことを気にするのは私だけかな?(編集注:ううむ、起点に違いはないけど、言われてみると…)
国土交通省の河川に対する表記ルールを知らないのだが、どこか釈然としないと一人この標識に向かって頭を傾げていた私である。これでは一級河川の起点がそれこそ支流の数だけあることになる。と、どこからかもう一人の私が言う。
「おまえはいつもこんな細かいことにこだわるなぁ」と呆れ顔である。
「でもよ、地域最大のスーパーと言われて行ってみると巨大モールの1テナントだったみたいなもんだろ?」と反論すると、
「そのスーパーが巨大モール運営会社の傘下企業だったら?」
ううむ、確かにである。そしてたたみかけるように
「同じ川になるんだからさ、大らかに行こうぜ」と諭【さと】されたのであった。
霧島山麓丸池湧水13
霧島山麓丸池湧水14
上の湧水池は木の枝が覆い、池も大きくないが一般的湧水地の雰囲気を備える。そこから流れる水路には、黒い羽を持つイトトンボが水路の上を2匹、3匹と追いかけっこするように飛び回っていた。音もなく飛び回る姿は静寂を崩さず見ていて心地よい。なんという種類かわからないが、水の綺麗な場所にイトトンボ、どことなく涼しげに感じる風景だった。
JR肥薩線栗野駅の裏手、駅のホームがフェンス越しに見えるところに丸池湧水はある。訪れて迷われたら栗野駅に向かえば、そこから標識案内もあるので迷うことはないだろう。
霧島山麓丸池湧水、駅からたぶん最も近い湧水で(直接駅裏に出られるか未確認ながら目と鼻の先)、当然ながら駐車場も湧水池からもほんのすぐそこ。もっと言うなら、九州自動車道栗野ICからも車で2分位という近さ。こんなに交通の便が良い「名水100選」、九州では他にないだろうなぁ。

 関連リンク 湧水町ホームページ  
   

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