あじこじTOPへ
お買物厳選リンク あじこじTOPへ 県TOPへ
K-00126-K0005
 霧島神宮 南九州神楽祭り  (鹿児島県霧島市)    site up2003/09/02
霧島神宮南九州神楽祭り1
霧島神宮? そりゃ霧島にあるからそう呼ばれるのだろうと、各地の神社をそれなりに拝見してきた私にすれば、ここもそう変わるものではあるまいという甘い考えであったが、それはあっさりと砕かれてしまった。それは拝殿や社殿を見る前からコナゴナであった。鳥居を見た瞬間から虫の息とでも言おうか。この鳥居は大きいよ(西日本一の大きさらしい)。祀られる神が天皇系の祖神(ご先祖?)からして、菊のご紋が光り輝く。
霧島神宮は大変位の高い神社であった。天照大神(あまてらすおおみかみ)から三種の神器を授かり、さらに日本を治めるよう御神勅を頂いた天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊【あめにぎしくににぎしあまつひたかひこほのににぎのみこと】(略して瓊瓊杵尊【ににぎのみこと】を祭る神社である。名前は長くて、漢字も読めず...神様の名前を覚えるのは大変である。
霧島神宮南九州神楽祭り2 霧島神宮南九州神楽祭り3 霧島神宮南九州神楽祭り4
西日本一の鳥居、でかい! 雰囲気ある境内 優雅な造りの社
天照大神の孫にあたる瓊瓊杵尊は7人のお供の神と、道案内の猿田彦命【さるたひこのみこと】とともに、霧島の主峰の一角である高千穂の峰に天下る。これが天孫降臨【てんそんこうりん】の始まりである。天孫降臨を簡単にご説明すれば、天照大神を主とする高天原の神々が、その直系の神を地上へ天下りさせ、地上を支配していた大国主神から国土を譲り受ける物語のことである。地上を支配することになった瓊瓊杵尊は天皇系へと続く神とされる。 このように、格位が高い霧島神宮は、当然のように明治時代には神社最上位の位である官幣大社【かんぺいたいしゃ】に列格されている。天照大神のお孫さんを祀ってあるのだから、至極当然と思う次第。 社殿、拝殿などは朱色が美しく、また建物の造形そのものも見ごたえがあり、その佇まいがいい。霧島神宮については、再度ゆっくりとご紹介したいと思う。 さて今回は第6回南九州神楽祭りをご紹介しようと思う。 霧島神宮南九州神楽祭り5
霧島神宮南九州神楽祭り6 今回の南九州神楽まつりには、福岡県北九州市より「横代神楽」、大分県宇目町より「宇目神楽」、そして「霧島神楽」「霧島神楽雅楽【ががく】・舞楽【ぶがく】」の参加による競演である。太古と笛、それに鈴の音色の中、子供から大人まで、あるときは面をかぶり、刀を抜きと神楽が披露される。左の写真は宇目神楽(宇目子供神楽)の「五穀舞」の1シーンであるが、なかなかどうして子供とは思えない古風な動きである。
神楽と言えば、私見ながら昔の習わしのようなイメージを持っていたのだが、最近は神楽を後世に伝えようと見直されつつあるようで、その証拠に小学生や中学生が参加する光景に私のイメージはぐらついた。
飛んだり跳ねたりといった大きな動きは少ないが、何も考えずに眺めていた私、以前は飽きていたろうにと自分の変化も感じつつ(年とったかな)、さて神楽について簡単に紹介しよう。
霧島神宮南九州神楽祭り7 霧島神宮南九州神楽祭り8 霧島神宮南九州神楽祭り9
霧島神楽 「御前舞」 霧島神楽 「童三番叟」 横代神楽 「御福ノ舞」
神楽は、昔むかし、天照大神(あまてらすおおみかみ)が、天の岩戸(あまのいわと)へこもられたとき、天鈿女命(あめのうずめのみこと)が天照大神を慰めるために岩戸の前で舞を舞ったことが起源とされる。神楽という字からも推測できるが、神様を楽しませる、つまりは神様をお慰めするために奉納される舞なのである。ちなみに昨今の疲れた殿方には、夜、妖艶な舞姫が踊ってくれるというが...(編集注:お金出せばね)
神楽には大きく分けると「宮廷神楽」と「里神楽」がある。 宮廷神楽とは、宮中で行われている神楽で、雅楽や伎楽のことだという。そして里神楽とは、神社の神事(祭事)のことで、各地に点在する神楽はほとんどがこちらになるだろう。田植行事にて行われていた神事舞が起源と推測されている。神楽の内容は「天孫降臨」「大蛇退治」「岩戸開き」など神々にまつわるものが多いようだ。写真は霧島神宮雅楽による演奏の様子。
霧島神宮南九州神楽祭り10
霧島神宮南九州神楽祭り11
今年は8月23日(土)に開催された南九州神楽祭り。午後6時開演から関係者挨拶の後、それぞれの神楽により次々に披露される舞は時間の経過を忘れさせる。
途中、神楽参加者の紹介や司会者による質問があり、舞を披露した後にはミス霧島からの花束贈呈が色を添える。神楽とミス霧島、どうも古風と現代風のミスマッチが起きているように感じてしまう。せめて和服であれば?なんて男性陣には不要な考えを持ち合わせつつも、その洋風ミニスカートな装いはまさしく“ミス”霧島といった感である(編集注:でも和服はイヤだよ)
午後7時を回る頃には辺りもかなり薄暗くなり、照明を浴びる神楽は美しく浮かび上がる。天孫降臨の序幕である高千穂の峰は、あいにくの天気で望めなかったが、神々の山に向けての神楽は最高の舞台ではないだろうか。高千穂の神々も、今宵はきっとお楽しみなったことだろう。

 関連リンク 霧島市ホームページ  
   

地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
お買物厳選リンク あじこじTOPへ 県TOPへ
K-00126-K0005
九州の情報はここでチェック!   あじこじ九州TOPへ