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日本一、なんて素晴らしい言葉。日本最大級という言葉は、「級」という言葉に幅があって今ひとつ信用できないことがあるが、日本一となると唯一の存在だ。そんな日本一の巨樹、蒲生【かもう】のクスが鹿児島県にある。
環境庁の昭和63年度第4回自然環境保全基礎調査(通称:緑の国勢調査)によると、目通り(目の高さで測った立木の太さ。直径)3m以上ある全国の巨木を調査したところ、その数61,441本(うち鹿児島県に871本)が確認され、その中で堂々の日本一の巨木が蒲生のクスと実証されたのである。基準が目通りの太さであるから、スマートで背の高い木々には分が悪いとはいえ、全国に点在する巨木たちを抑えての堂々の日本一である。
大正11年に天然記念物に指定、そして昭和27年3月29日には特別天然記念物に指定されており、さすがは日本一の巨樹といった感がある。
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