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とある日、隼人町から加治木町へと国道10号線を移動していると、「龍門滝」という標識が私に甘い誘惑を投げかけてくる。龍門滝【りゅうもんたき】と聞いて、そういえばと思い出した滝がある。大分県の九重町にも「竜門の滝(龍門の滝)」と呼ばれる滝がある。範囲を日本中に広げれば栃木県にもあるようだ。いずれも名称は中国華南省にある龍門を彷彿させるかららしい。 名前を付けたのは中国から仏教の伝来に訪れた人かもしれないが、「漢土(中国のこと)の龍門の瀑【たき】を見るがごとし」といったことが名称の由来だとか。中国の龍門を知らない私は「ふーん、なるほどね」と思いつつ、グローバル社会に取り残されている気がして内心焦るところ(編集注:オーバーだね) こんなに大きな標識が出るのなら、きっと見応えある滝だろうと急遽訪れることにした。 |
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