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 吹上浜【ふきあげはま】 (鹿児島県薩摩半島2市5町)    site up2003/09/22
吹上浜1

今回は、かの「吹上浜」のご紹介である。正直言って最初から腰が引けていた。
ご存知であろうか?この吹上浜が日本三大砂丘(他鳥取砂丘・遠州灘砂丘)であることはよく知られているが、薩摩半島の東シナ海側はほぼ全部と言っていいほど大きい(長い)のである。実に2市5町(加世田市・金峰町・吹上町・日吉町・東市来町・市来町・串木野市)に属する、長さ約47Kmで一続きの砂丘では日本一である。

日本三大砂丘
日本の渚・百選
全国白砂青松百選
   (昭和62年1月指定)
吹上浜県立自然公園
   (昭和28年3月指定)
であるからして、どこをどう紹介したらよいのか悩みでの冒頭の言葉である。 勿論、この広大な吹上浜にはレジャー用に整備された吹上浜海浜公園など多数の憩いの場が点在する。しかしながら他ホームページなどで既に情報が比較的得やすい内容と重複した紹介内容ではあじこじらしくない。また、始めて吹上浜を紹介させて頂くことからも敢えてこの広大な砂丘の呼称通り「吹上浜」という大きなくくりで紹介させて頂くこととする。(シリーズものになりそう、・・・なんだか怖い)

とは言え、47Km程もある砂丘全部の紹介は一度には無理なので主に吹上町と隣接する金峰町の海岸を紹介したいと思う。
吹上浜2
吹上浜3 まずは、金峰町にある京田海岸(編集注:広大な吹上浜でも要所で海岸の名称がある)貝堀りが楽しめるようだ。但し、主要道路から逸れ海岸線と平行に走る道のどこから曲り海岸へ向かえばよいのか判りにくいので付近に着いたら地元の方に尋ねられるのがベスト。その他道路入口の目安は脇にひっそりと佇む「京田の田の神」様(それも目立たないのでやっぱり判りにくい)

しかし、その広大さは半端ではない。全国白砂青松百選にも指定される松原の延々と続くなかを通り抜け、さらに歩いて松原を抜け、小高い草に覆われた砂丘を越えると(ふ〜)海岸へと出る。(編集注:様子は下写真をご参考に)
吹上浜4 吹上浜5 吹上浜6
浜まで延々と松林が続く。 歩いてさらに松林を抜ける。 は〜、ようやく着いた。
吹上浜7 吹上浜8 吹上浜9
正面・・・。 右を見よ。 左を見よ。・・・。広い・・・。
次に吹上町を流れる入来川【いりきがわ】河口にある入来浜
ここには漁協の前に広い駐車場・トイレなど施設が整い、海には防波堤も延びておりレジャーにはお勧めできる。(編集注:ちなみに京田海岸にはトイレなどの施設はありません)アクセスも案内板が整備されており判りやすい。

訪れた日は平日ということもあってか人も少なかったが、波と戯れる親子の姿や釣りを楽しむカップルが見られた。釣りではヒラメやマゴチ、キスなどが釣れるようである。
ゆっくりとした時間を過ごすには心地良さそうだ。
(編集注:日陰がないので日差し対策は十分に)
吹上浜10
吹上浜11 吹上浜12 吹上浜13
入来川河口。 入来川河口から延びる防波堤。 防波堤から。左に少し写るのは野間方面。
吹上浜14 (んっ?)あることに気づいた。砂丘とは砂の丘である。確かに吹上浜は美しく、広大なその景観は素晴しい。しかし、砂丘と言われイメージするものは風紋(編集注:学術的には漣痕【れんこん】という)と呼ばれる砂と風が作り出す自然美のような気もする。
訪れた箇所にはそれをイメージするものではなくただただ広い美しい海と白砂と青松であった。この特徴が吹上浜だよ、と言って頂ければ幸いだが、いやお前はシロウトだな、吹上浜の本当の魅力を判っていないよ。とご指摘を頂くようであれば悲惨だ。当然、半日程度の取材ゆえシロウトレベルであることには違いなく、もし“この景観が吹上浜の代表だよ”と情報をお持ちの御仁はぜひともあじこじまでお知らせ頂きたく思う。
【さつま湖】


吹上浜の広大さからすればそんな些細な疑問はさておき、入来浜のある吹上町には砂丘ならではの景観が見られる。砂丘砂の堆積により水がせき止められることによって形成された堰止湖【せきとめこ】である。
その代表格で最大のものが薩摩の名を持つ「さつま湖」であり四季折々の風景を作り出す景勝地として広く知られている。その他ホテイアオイで有名な正円池なども見所である。


吹上浜15
吹上浜16 吹上浜に沈む綺麗な夕日である。

本記事最後に一つ、記載するかすごく迷った事がある。それは、日本人拉致事件である。
2002.9.17、歴史的な日朝首脳会談が行なわれ北朝鮮が日本人の拉致を認めた。
ここ吹上浜で男女行方不明の事件が起こったのは昭和53年で類似の事件が起こっていた頃と合致するため、吹上浜の海岸付近にはその情報提供を呼び掛ける警察の立て札が見受けられる。悲しい出来事であり、決して2度とあってはならない事である。
拉致事件が表面化した今ではそのような事は考えにくいものの、吹上浜の広大さからひと気の少ない場所もあり、そういった場所へ少人数での訪問は出来る限り避けて頂きたいのである。ここは九州の魅力ある名勝地であり、2度と悲しい出来事が起こることは避けたいのである。ご理解の程お願い申し上げます。

これにて、この広大な吹上浜における観光情報紹介(第一節?)としたい。

 関連リンク 日置市ホームページ 吹上浜海浜公園(南さつま市加世田高橋)
   

地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
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