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 山辺道文化館【やまべのみちぶんかかん】 (福岡県久留米市)    site up2003/07/18
山辺道文化館1 正面
ドライブでも散歩でもなんでもいいが、ふと通りがかった何気ない風景に、思いのほか鮮烈な印象を受ける建物や光景を目の当たりにされたことはないだろうか。「なんだろう!?」と気になるアレである。子供が「ねぇねぇアレなあに? 見たい見たい」と言っても、機嫌がよほど良い親でない限り寄り道はないだろう。機嫌が悪いものなら「うるさい!」と一喝である(そんなことないですか?)
今回、まさにそれであった。大人気なくも「見たい見たい」である。主要道が少し狭くなった久留米市草野地区、吉井方面から道路角を曲がって正面に見えたそれは、私を興味深々の渦へと誘う【いざなう】ではないか。ああ、大人でよかった。無邪気にも欲求を満たすべくすぐさま車を乗りつけたのである。
駐車場は建物の奥(裏手)にある。そのまま裏手からも建物内に入ることができるようだが、この建物内を見学する場合には正面玄関から入らねばならない(玄関で署名するのがここの見学マナーである)。この建物の名前は「山辺道文化館【やまべのみちぶんかかん】とあり、さらに国登録文化財(国登録有形文化財)とある。おや、国指定重要文化財と違うのか…と調べた参考資料はこちら

山辺道文化館と現在呼ばれているが、病院として使われていたようである。案内説明によると、もともとは久留米市内の花畑に建築中であった病院本館部分を、大正3年、浮羽郡柴刈村(現在田主丸町)出身の医師、中野俊蔵氏がこの地へ移築して完成したといわれているとある。現在は久留米市草野町となっているが、当時は独立した草野町であった。それにしても何故、市内からわざわざ建築中の建物を移築したのだろうか、説明文にはないし実際確定できる資料がないのかもしれない。格安だったのだろうか。
中野俊蔵氏から長男の富士来氏(なんとお呼びするのか…)へと引き継がれ、中野病院は昭和52年(1977年)まで地域医療に貢献している。
山辺道文化館2 内部
山辺道文化館3 内部 山辺道文化館は昭和52年から約10年は廃屋となり、その当時の写真が館内に残されているが、それはそれは風雨にさらされて正に廃墟、超常現象が見えたりして、という感じである。そこで、平成9年より「町並み環境整備事」として、中野病院の部材を出来る限り活かした修復を行い、このような山辺道文化館として親しまれる施設となっている。展示施設としても活用され、会議室などは大変安価にて借りることができる。そして平成11年に国登録文化財として名を連ねることに。
また、この建物の裏手には入院病棟があったそうであるが、その建物は現在見当たらない。

それにしても風情ある佇まいである。九州地区でも珍しいとされる大規模な木造洋風2階建ては、堂々としており安定感がある。色合いも難しいブルーを配してあるが、なかなか似合っていると思う。館内の見学も無料、是非立ち寄って頂きたい。
2階には喫茶店(甘味処)が入店している。白玉ぜんざいをここで食べると味わい深い、実際誘惑に負けて食べてしまったのだが魅力あるひとときである。ついでに余談だが、さらにカレーライスもいただいた(すでに昼食を食べていたのに...笑)
山辺道文化館4 内部 山辺道文化館5 内部 山辺道文化館6 レンタサイクル
このとき展示中の須佐能袁神社の神輿 2階からの正面前 周辺を見て廻るにはレンタサイクルが最適
右写真は借りることができる会議室の一室。確かに病院だったんだろうと思わせる雰囲気がある。

ここ草野地区周辺には、他にも県指定文化財の鹿毛邸を始め、久留米市立草野歴史資料館に須佐能袁神社、吉木若宮八幡宮など見所が多い。うれしいことにレンタサイクルを1回300円で借りられるので、食後の運動にでもいかがだろうか、いいと思う。
ただ歴史ある建物巡りのデートをしようものなら、「そんな趣味を持ってたの?」と感心されるか、「つまんない」と言われるかどちらかだろう。ま、あじこじはその後の責任は持てないが、持つなら前者の彼女が楽しそうだ(編集注:そうだね)。今回はゆっくりと見て廻る余裕がなかった(誘惑に負けての突然の寄り道なので)が、歴史を感じる町並みには興味を覚えてしまった。改めて訪れようと思う。
山辺道文化館3 会議室
久留米市立草野歴史資料館 外観
こちらは、山辺道文化館からそう遠くない主要県道沿いにある久留米市立草野歴史資料館。残念ながら、資料館によくあることで撮影禁止。外観のみのご紹介となるが、明治44年に建てられた旧草野銀行本店であり、その後は福岡銀行草野支店として使用されていた。
現在は、この地域を治めていた草野氏の城下町として栄えたこの草野地区の歴史を紹介してあるようだ。
 開館時間  10:00〜17:00
 休館日  毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)
 国民の祝日の翌日(日曜・祝日の場合は開館)
 12月28日から1月4日
 入場料  無 料
 関連リンク 久留米市観光ホームページ  
   

地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
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