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ここは八女市黒木町【くろぎまち】の北部、笠原川沿いの山里の風景である。
笠原川は黒木町のシンボル・国指定天然記念物「黒木の大藤」のある付近で主流の矢部川に注ぎ込む支流で、川沿いの山の斜面には茶の栽培がされているのが目立つ。
そう、一帯は全国的に有名な八女茶の産地として知られる地域であり、ここにある霊巌寺【れいがんじ】は八女茶発祥の地でもある。
そして、今回はコレのお陰でここが八女茶発祥の地になったと言っても過言ではない!役に立ったモノで写真に見える?「霊巌寺の奇岩」のご紹介である。
(↑次の写真を想像するに必要な箇所を強調している、つもり)
県指定天然記念物 (昭和35年1月指定)
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と言う感じで実に立派であり、リアルなためシルエットでの紹介である。
(少しオーバーでした、というかこの角度が一番よい。ってコラー!)
このようなモノの造形は木彫や石彫による人造のもの若しくは人体の一部としては全国各地に見られるが、これが自然の造形となると極めて希少ではないであろうか。
その名称も素晴らしい!と、いうかそのままである。
「 珍宝岩 」【←声を出して呼んでみましょう】、別称で「男岩」(直径4m、高さ12m)と呼ばれ日本三大奇岩の1つという。
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霊巌寺の奇岩「珍宝岩」立派です。 |
左は地蔵岩、右が珍宝岩 |
凄いネーミングである。 |
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霊巌寺は応永【おうえい】13年(1406)出羽国【でわのくに:現在の秋田県】の学僧・栄林周瑞禅師【えいりんしゅうずいぜんじ】が、この地を訪れた際、かつて修業をした中国の蘇州霊巌寺の景観によく似ていたことから寺の創建を発願されたという。
(と、言うことは中国の霊巌寺にも珍宝岩がある?ことは未確認である)
奇岩は、男岩の他にも女岩・仲人岩・地蔵岩・座禅岩などがあり、それらが形成するこの地の風景により寺が建立され、加えて栄林周瑞禅師が中国から持ち帰った茶の実を栽培し、その製法を伝授したことが八女茶の始まりとされている。
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霊巌寺周辺の斜面にも茶畑が |
八女茶の始祖・栄林周瑞禅師 |
「八女茶発祥之地」石碑 |
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境内の山中に林立する奇岩群へは散策路があるので近くまで行くことが出来る。
冒頭の写真および右の写真(珍宝岩を見下ろした)は、座禅岩からの眺めで大変見晴らしがよく、時間の許す方にはぜひ訪れて頂きたい。(但し、散策路はアップダウンが激しいので健脚向きです)
周辺は霊巌寺を含め「お茶の里公園」として整備されており、黒木の特産品などを販売するお茶の里記念館(水曜日休館)や笠原川沿いのキャンプ場「きのこ村」はなかなかのロケーションでのんびりとした休日を過ごすには良さそう。
立春から88日目、いわゆる八十八夜頃にあたる毎年5月2日には「献茶祭」が行われている。
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座禅岩までの道中。健脚向き |
お茶の里記念館 ( TEL:0943-42-4305 ) |
玉露の茶園 八女地方は日本一の玉露産地 |
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キャンプ場「きのこ村」の開設は 7月上旬〜9月上旬 |
ほのぼの、河原ではしゃぐ子供たち |
きれいな渓流の笠原川 |
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