北野町コスモス街道　筑後観光　九州

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	北野町コスモス街道　　（福岡県久留米市北野町）	site up 2003/10/15

北野町のコスモス街道を訪れることになった。写真か何かでは、なんとなく堤防にある？といった雰囲気だったように記憶していたが、道路両側に咲き誇るコスモスの姿は記憶にあった。
北野町といえば、久留米から冷水峠へと向かう際に便利でよく通るところであるが、コスモス街道はまだ行ったことがなかった。よく通るにも関わらず場所を知らないとあってはこれは問題（かな）と、コスモスの名所は九州各地に多くあるなかにあって、今回はここに白羽の矢を立てることとした。
久留米ＩＣから、県道５３号線経由で北野町役場方面へと向かった。あとで分かったのだが、筑後川を渡り筑後川の北側堤防を上流へ走れば、大きな標識でコスモス街道の入り口が示してある。堤防内の河川敷には臨時の駐車場も設けられていたので、こちらの方が分かりやすいかもしれない。




例のごとく（？）、私は早起きして現地に８時過ぎに北野町役場付近に到着した。さすがに人の姿もまだ少ない。初めての私は、標識を参考に進み北野町商店街通りへと入り、北野天満宮のところに出てきた。コスモス街道を横切るかたちでの出会いとなり、右も左もコスモスの咲く道路であった。まずは、街道というくらいだから相当長いのだろうな…とまずはコスモス街道の北の始点（終点？）に向かう。途中主要道や線路と交差していく。コスモスの株数に変化はあるものの、花は切れることなく道路は続く。しばらく走り田園風景に突き当たるかたちで、コスモスの姿は途切れた。ここがコスモス街道北の終端らしい。ではと、車のトリップメーターを０にして、南の終端を目指す。北野天満宮も過ぎるとコスモスが一層咲き誇る公園があった。コスモスパーク北野である。すごいね、とコスモスを眺めつつ先へと進む。この頃から「まだ先があるのか」と思うようになる。ついには、筑後川堤防までやってきて、ここが南側の終端である。トリップメーターは４ｋｍを指していた。筑後川堤防からのコスモス街道入り口付近では、貸自転車が用意されていた。コスモスの花道を走り抜けていくのは楽しそうだ。この時期だけの臨時営業かな。





最北端です	途中西鉄甘木線の線路	最南端は筑後川堤防です




		あとで気付いたのだが、コスモス街道内には現在地を現す案内板があった。コスモス街道のどの辺りにいるかが分かるもので、当然合計すれば総延長...ということでこれからも４ｋｍと分かる。誇張表現が多いなか、なんともまじめな表示と関心した次第。北野天満宮付近がちょうど真中になる。全体の様子を把握した私は、コスモス街道からコスモスパーク北野を見下ろす付近まで戻り、ちょっとした駐車スペースに車を止めカメラ片手に散策である。その時刻は９時前位であろうか。風がけっこう強い日で、桜吹雪とまではいかないがコスモスの花が道路を舞う。秋桜と言うが花びらが重いようで、桜のようにヒラヒラと舞うわけではないものの風情を感じる。朝のジョギングに勤しむ【いそしむ】姿が見られる中、公園ではイベントの準備、北野天満宮周辺では露店が出店準備中とお祭りムードが高まりつつあった。開花中のイベント日に訪れたから...




北野天満宮付近からスタートし、コスモスパーク北野を一周して再び北野天満宮へ、参拝と撮影を終わらせて車へと戻ろうとすると、やや事態が変化していた。な、なんと歩行者天国となっているではないか。進入禁止の車止めが設置されていく。その時刻１０時過ぎ。なるほど、１０時から歩行者天国になるのだ。相変わらずの事前情報収集不足と報告しておこう。私の車はズバリその中にある。ま、慌てても仕方がない。歩行者天国となった中をゆっくりと歩く日傘姿の貴婦人、コスモスの中「似合うね」とカメラを向けつつ愛車へと戻った。歩行者天国になる時間帯は１０時～１７時、コスモスパーク北野の駐車場への道路も、この時間帯は一方通行とされているのでご注意頂きたい。周辺の道路はあまり広くないので、お時間に余裕がある方は筑後川河川敷に車を止められた方が良いかもしれない。ただしコスモスパークまで１．７ｋｍ程あるけど。





コスモスパーク北野の駐車場	貸自転車は臨時出店かな	筑後川堤防の道路にある標識




		その後、多少の白い目を浴びつつも、私の愛車は無事（？）コスモス街道を脱出である。？がついたのにはワケがある。公園近くの道路にさしかかったとき、２人の小学生がゴム鉄砲遊びの真っ最中（いやな予感がしたのよ）。案の定、なにやら飛ばして見事に我が愛車に当てられてしまった（怒）。温厚で寛大な心を持つ私も、カツンと音とともに走って逃げようとするその少年には、溶岩のように血液がたぎり（編集注：ほんとに温厚かいな）猛然と追いかけきつくお灸を…ちょっとウソ。少年曰く飛ばしたのはドロと言うが、私の経験上小石だろうと思う。私ならドロを飛ばしても面白くない。ま、ちゃんと謝ったので「気をつけろよ」と颯爽とカッコイイお兄さん（編集注：人はおいちゃんと呼ぶ）を演出した次第である。ま、車が幸いにも無傷だったから、とも言えるけど。こんなことは稀だろうが、ゴムを持つ子供にはご用心である（笑）




コスモスの花言葉は、全体としては「乙女の純潔・乙女の心情・真心・調和・美麗」とあり、色によってさらに赤色は「調和」、白色は「美麗」、ピンクは「少女の純潔」を現す。純真無垢の美しさってことかな。良いイメージの花であることは確かだろう。先述から登場している北野天満宮は、菅原道真公を祀り１０５４年に造営された歴史ある神社である。その後源平の争乱により社殿が壊され、戦国時代には焼失するなどの歴史を経験している。現在は久留米藩主有馬氏が社殿の改築、赤い楼門の造営を行い今に伝わっている。この楼門、立派な佇まいに赤色がなかなか印象的である。コスモスの名所には、一面コスモスとなるコスモス園も多い。それはそれで圧巻であるが、コスモス街道の長さ４ｋｍにも及ぶ特徴は、場所によって違う一面を見せる魅力がある。季節的にも心地良い秋風の中、サイクリングを愉しまれるのも良いと思う。

下記写真クリックにて大きい写真が開きます（640×480pixel）


思いっきり前ボケを入れて...	見事にコスモスの街道である	花畑の中のお家...みたい？