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 星野村 棚田(彼岸花) (福岡県八女市星野村)    site up 2003/09/26
棚田(彼岸花)1
星野の名所、棚田を望む展望台(駐車場)の特産品販売のおばさん絶賛の、「彼岸花が咲き誇る100選の棚田」を拝見するべく、再びここを訪れた。そう再訪の約束を果たしにね。詳しくはこちらより。
事前の星野村役場への電話確認にて、彼岸花の満開時期について訪ねてみると
「そうですねぇ。ちょっとまだ早いようで1週間後が見頃でしょうね」 と親切なご対応。ということは9月末頃が見頃だとおっしゃるわけだね。
しかし今週しか私には時間がなかったのだ。来週は既に別の予定が…。なぁに、生活圏から見る田んぼでもチラホラと咲く真紅の花、ひょっとするとここ数日の冷え込みで一気に花開くかもしれないよね、意外にも満開じゃ?、と自分に言い聞かせたのだ。
ということで、星野の棚田に9月21日に訪れたのでご紹介しよう。
彼岸花の別名は曼珠沙華【まんじゅしゃげ】。この名前も良く聞かれるのではないだろうか。
曼珠沙華とは、梵語【ぼんご】(梵語とはサンスクリット語のことであり、古代インドの標準文章語である。中国と日本では梵天が作ったという故事により「梵語」と呼ぶ)では「赤い花」という意味。そして彼岸のころに咲くので彼岸花という呼称で有名である。驚くほど彼岸の時期に調整してくる花である。
ただ、この赤い花は見る人によっては少々悪い印象も持たれたようで、一説によれば死んだ人の数ほど赤く異常なほど咲き誇るので死人花【しびとばな】や幽霊花とも呼ばれ、また花としては独特な雰囲気をもった姿から、化かされているとでも感じたのであろうか、狐花【きつねばな】とも呼ばれたという。ま、いずれも分からないでもない。原産は中国などの温帯アジアとされているが、長江の上流域という情報もある。
棚田(彼岸花)2
棚田(彼岸花)3 正式にはリコリスというらしい。中国からは稲作の伝来とともに渡ってきたのではとされている。多年草で球根があるが、どうして田んぼに多いのか不思議に思われたのではないだろうか。実は、彼岸花には毒性がある。アルカロイドの一種でリコリンという毒性物質だが、それを野ねずみやもぐらが嫌がるのである。水を張っているときに穴でもあけられてはたまらないし、また棚田のようにそもそも条件の厳しい立地においては、ほんの少しのモグラの悪さも勘弁頂きたいところ。それで棚田には特に多くの彼岸花を見受ける、ということなのだ。農家にとっては益草【えきそう】といえる。
花の茎はもろく、少し足が触れた場合でも折れる場合がある。折れた茎からは白い液体がにじみ出てくるが、これを触るとかぶれたりするのは、やはりリコリンの毒性によるものだろうか。
ちなみに、うまく毒抜きを行えば食べることもできるそうだ。
棚田(彼岸花)4 棚田(彼岸花)5 棚田(彼岸花)6
ちょっと寂しいあぜの彼岸花 本番はこれからである 満開の彼岸花、の悲願達せず(笑)
で、棚田と彼岸花である。ううむ、役場の方の情報は正しかった。まだほとんど咲いていない。残念である。とはいってもこのまま引き下がる訳にはいかない。きっと棚田に近づけば実は咲いている所があるかもしれない、と展望所から一旦谷底を流れる小川へと降りて向かい側斜面の棚田へと向かう。棚田の脇を流れる沢沿いには彼岸花の姿。し、しかし棚田のあぜには少ない。棚田の沢とは反対側には木陰があって、そこには多くの群生が見受けられたので向かうことに。途中黒ヘビを3匹見た。自然である。
途中かけぼしされている稲穂もあったが、「最近は刈り取り時期が早く彼岸花の満開との写真を撮るのが難しい」とのアマチュアカメラマンの弁を思い出す。またソバの栽培となっている棚田もあり、そこにかけぼしの光景は生まれない、構図を考えるとやや制限されつつあるのかな、という感じである。そう言いつつもかなりの観光客、カメラマンで賑わっていた初秋の棚田であった。
棚田(彼岸花)7
下記写真クリックにて大きい写真が開きます(640×480pixel)
棚田(彼岸花)8 棚田(彼岸花)9 棚田(彼岸花)10
棚田とかけぼしと彼岸花 確かに不思議な花 白い彼岸花も発見!

 関連リンク 八女市ホームページ  
   

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