彼岸花の別名は曼珠沙華【まんじゅしゃげ】。この名前も良く聞かれるのではないだろうか。 曼珠沙華とは、梵語【ぼんご】(梵語とはサンスクリット語のことであり、古代インドの標準文章語である。中国と日本では梵天が作ったという故事により「梵語」と呼ぶ)では「赤い花」という意味。そして彼岸のころに咲くので彼岸花という呼称で有名である。驚くほど彼岸の時期に調整してくる花である。 ただ、この赤い花は見る人によっては少々悪い印象も持たれたようで、一説によれば死んだ人の数ほど赤く異常なほど咲き誇るので死人花【しびとばな】や幽霊花とも呼ばれ、また花としては独特な雰囲気をもった姿から、化かされているとでも感じたのであろうか、狐花【きつねばな】とも呼ばれたという。ま、いずれも分からないでもない。原産は中国などの温帯アジアとされているが、長江の上流域という情報もある。
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