野町の鉱泉水　筑後観光　九州

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	野町の鉱泉・鉱泉場（福岡県筑後市）	site up2004/03/16

今回ご紹介するのは、かなりマイナーなスポットである。筑後市と瀬高町の間を流れる矢部川。国道２０９号線沿いのこの付近には、筑後市側に船小屋温泉郷がありその中には船小屋鉱泉が、また川を挟んで瀬高町側には長田鉱泉とそれぞれ少々臭いがする単純炭酸泉があることをご紹介した。ま、温泉地だからね、って思うところだが、地元民によるともう一箇所同様の水が汲めるところがあるという。それは知らなんだ。
船小屋鉱泉にしても長田鉱泉にしても、硫黄に似た感じの臭いに鉄の成分が混じったような独特な臭いがする。すぐには飲みにくいのだが慣れとは恐ろしく、私が口に含んだ直後に「こ、これは...」とグラス片手に硬直している側では、老人が颯爽と自転車をこいで現れ、グビグビグビィーッと片手を腰に飲み干しては「あ゛～っ、うまい」と一言、再び自転車と共に帰る姿に恐れ入ったものだ。





よく利用されている雰囲気、あります	鉱泉水には鉄分が多いのでしょう	味わいのある手押しポンプです




と、船小屋鉱泉場での出来事を思い出しつつ、飲みやすい？と今回目指す鉱泉を知っているスタッフに聞くと、「船小屋鉱泉よりいいんじゃない？　汲みに行ってる人多いみたいだし」と返ってきた。なるほど、期待しよう。期待を胸にスタッフ“燕さん”に案内されて訪れたそこは！？、ううむ、確かにマイナーな雰囲気である。生活道路にポツンと建物が建っていて、中に手押しのポンプが見える。主要国道２０９号線はすぐ近くに見えているが、立体交差ですんなりとは降りられない。住宅地と農地の交じり合うような場所にあり、気にとめなければ農業用の組み上げポンプが納まっているのでは？とか、バスの停留所にご親切に用意された雨よけではないかな？という雰囲気である。だがよく見ると、手押しポンプが設置されていてコップが置いてある。どうぞお飲みくださいということだ。





水神様です。	のどかな雰囲気にあります	先に見えるのが国道２０９号線




		中には水神様が祀られていた。撮影のお許しを... 早速ポンプを動かして水を汲む。年季【ねんき】の入ったポンプは、錆をまといつつも確実に水を汲み上げてくれる。こういった手押しポンプが可動しているところも少ないだろう。早速出てきた水を置いてあったコップについでみた。写真ではコップの水垢が写っているが透明な水である。どれどれお味は？、口元に運ぶと、あの特有の濃厚な香りが鼻を刺激する。「こ、これは...」と再び硬直する私であった。ちなみに燕さんも同様に...（笑）　ただ、船小屋鉱泉よりは幾分かやさしい感じは受ける。水がブームである今日、おいしい水が脚光を浴びているようだが、刺激を求める御仁には一度お勧めしたいところだ。船小屋鉱泉水と似た泉質は単純炭酸泉と思われる。ちなみに、近くに車が写っているが近くで勤務されている方々の車と思われる。念のため水汲み客ではないのであしからず（笑）