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 夏井ヶ浜のハマユウ (福岡県遠賀郡芦屋町)    site up 2003/08/08
夏井ヶ浜 ハマユウ1
皆さんはご存知であっただろうか?東は北九州・若松から西は長崎県の鷹島に至るまで福岡、佐賀、長崎の3県にもまたがる100余Kmの玄界灘に望む海岸と沿岸の島々は全て玄海国定公園である。
昭和31年に指定を受けたこの海洋公園は白砂青松の虹の松原で代表される美しい砂浜や、波の侵食によってできた豪快な洞窟七ツ釜など海を舞台とした数々の景勝に恵まれている。今回はその玄海国定公園のなかでも珍しいハマユウの自生群落する福岡県遠賀郡芦屋町の夏井ケ浜のハマユウをご紹介しよう。
(編集注:夏井ケ浜は正確には響灘に面している)

福岡県指定天然記念物

夏井ケ浜、なかなかいい響きである。しかし福岡県民でもすぐにあそこだ、と判る人は少ないのではないだろうか。現に地元ィーの人も夏井ケ浜一帯を「はまゆう」と称しているようで浜の名称では呼んでいないようだ。(一部の人たちだけかもしれないが・・・)
また、実際夏井ケ浜そのものはそんなに広い浜ではなく短い砂浜と小磯で形成されるこじんまりとした実に雰囲気のいい浜である。そんな浜の脇に、はるか遠くはインドから海の潮に流されてやってきたハマユウたちが自生しているのである。


【正面に見えるのは狩尾岬】
夏井ヶ浜 ハマユウ2
夏井ヶ浜 ハマユウ3
ハマユウは漢字で浜木綿と書く。ハマユウは正式にはヒガンバナ科ハマオモトのことであり別名である。常緑多年草で九州では7・8月に開花し、ここ夏井ケ浜のハマユウも例外なく7月下旬から8月中旬が見頃となるようである。
古くは万葉集・柿本人磨の一首にも詠まれており、清楚で繊細さを感じさせる白い花びらを見ればそれも納得する。開花は夕方頃から始まるらしく日没後に最も芳香な香りを放つそうである。

花言葉「どこか遠くへ」「あなたを信じます」「汚れがない」



九州本土でのハマユウ群生で有名なのは他に大分県の蒲江町、米水津村であり、宮崎県では県花に指定されている。エリア的にも判るように分布が多いのは太平洋側黒潮ラインの温暖な地域である。
夏井ケ浜は九州でもほぼ最北端に位置し、ここのハマユウが豊後水道〜周防灘〜関門海峡を経て辿り着いたか、はたまた黒潮から分かれる対馬海流に乗ってきてやってきたのかは解らない。しかし、原産のインドから少しずつアジアの大海を旅してやってきたこの色白の貴婦人が冬は凍てつくほどの季節風が吹くここ北九州の地にその可憐な姿を今でも見せてくれることは大変貴重であり、そう思うと浪漫を感じるのは僕だけだろうか。


夏井ケ浜附近には活きのよい海の幸を食べさせてくれる料理屋さんもあり、ハマユウもお盆までは何とか大丈夫と思う。ぜひ足を運ばれることをお勧めしたい。
夏井ヶ浜 ハマユウ4
夏井ヶ浜 ハマユウ5 夏井ヶ浜 ハマユウ6 夏井ヶ浜 ハマユウ7
この種子が海を旅する 海がきれいな夏井ケ浜 休日の午前中。正面は岩屋方面
 関連リンク 芦屋町ホームページ 芦屋町商工会ホームページ
   

地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
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